レポート一覧

統計調査ニュース(統計局発行の広報紙)令和7年7月号~救急統計データを活用した医療機関との連携強化について / 令和7年国勢調査の円滑な実施に向けて(その9)...

総務省統計局の最新発表によると、仙台市消防局が救急統計データを活用した医療機関との連携強化で第9回地方公共団体における統計データ利活用表彰の統計局長賞を受賞した。この取組は、消防機関として初の受賞となる。新型コロナウイルス感染症による救急医療のひっ迫を契機に、救急統計データの共有とエビデンスに基づく意見交換により、消防と医療機関の相互理解と連携強化を実現した。具体的には、医療機関ごとの応需率(救急...

固定資産税の国際比較~英国、ベルギー、イタリア及びスウェーデンの事例から(現地調査報告):レファレンス

国立国会図書館の最新レポートによると、固定資産税は多くの国で地方税として位置付けられているが、その制度設計や地方税収に占める割合は国によって大きく異なることが明らかになった。2024年9月から10月にかけて実施された英国、ベルギー、イタリア、スウェーデンの現地調査結果を踏まえ、各国の固定資産税制度の特徴と課題を詳細に分析している。...

ドイツ連邦議会の新選挙制度~超過・調整議席の廃止と2025年総選挙:レファレンス

国立国会図書館の最新レポートによると、ドイツ連邦議会の選挙制度が2023年6月に大幅に改正され、議席配分の仕組みが根本的に変更された。この改正は、2021年総選挙で定数598人に対し実際の議員数が736人に達した状況を受けたものである。...

60秒早わかり解説:経済産業省こどもデー 今年も元気に開催します!

経済産業省の最新発表によると、毎年夏休み期間中に開催される「経済産業省こどもデー」が、今年は8月6日(水)・7日(木)の2日間で開催される。親子で未来の技術を体感し、様々な企業や経済産業省の仕事について楽しく学ぶことができるイベントとして、今年は計51ブースが出展予定である。注目ブースとして、「想像以上!が、万博だ。」ブースでは大阪・関西万博の開幕後の様子を映像で紹介し、来場者には万博PRグッズを...

60秒早わかり解説:稼げる日本へ! 製造業Xってなに? 経済産業政策の新機軸ってなに?(4)

経済産業省の最新解説によると、「製造業X(エックス)」は、日本の製造業が高付加価値化を実現し、世界で稼ぐ力を強化するための新たな概念として提示された。日本の製造業はGDPの20%以上を占め、複雑な部品や製品を高精度に作る技術力で世界的に高い評価を得ており、経済複雑性指標(2022年)でも上位に位置している。しかし、世界では価格競争や技術革新が加速し、消費者ニーズも細分化・変化が早まっている中、従来...

[BBLセミナー]日本の戦略:トランプ政権下の関税政策にどう対応するか【議事録】

経済産業研究所の最新セミナーによると、第2次トランプ政権の関税政策への対応について、戸堂康之教授(RIETIプログラムディレクター・ファカルティフェロー)が実証研究に基づく戦略を提示した。トランプ関税による日本のGDPへの影響は、IDE-GSMシミュレーションモデルによれば0.2%増と予測され、これは日本の対米輸出シェアが低いことと、中国の対米輸出が日本に振り替えられる貿易転換効果によるものである...

法人税率引き下げは投資や雇用を増やしたか?

経済産業研究所の最新分析によると、2014〜2018年度に実施された「成長志向の法人税改革」は、法定実効税率を大企業で39.54%から29.74%へ、中小企業で40.87%から33.59%へ引き下げた。本改革の特徴は、税率引き下げと同時に、大企業に対して人件費や資本金を課税標準とする外形標準課税を拡大したことである。...

経済を見る眼:一律給付なら公金受取口座の普及を

経済産業研究所の最新分析によると、政府による一律給付政策の実効性を高めるためには、公金受取口座登録制度の積極的な活用と普及が不可欠である。佐藤主光ファカルティフェローは、7月の参院選を前に自民党が掲げた国民1人当たり2万円の一律給付(子どもや住民税非課税世帯には追加2万円)について、物価高で真に困窮する世帯への的確な支援にはなりえず、経済効果の乏しい選挙目当てのばらまきとの批判を免れないと厳しく指...

ベトナムスタートアップに聞く(8)VCA-炭素貯留農業で有機コーヒー生産

ジェトロの最新レポートによると、ベトナムのスタートアップVietnam Coffee Academy(VCA)は、独自のカーボンファーミング(炭素貯留農業)技術を活用し、高品質な有機コーヒー豆の大量生産と産地開発を実現している。同社は2023年3月に設立され、ザーライ省とホーチミン市に拠点を置き、「種からカップまで(Seed to Cup)」のコンセプトのもと、コーヒーの生産から加工、ブランディン...