野菜の生育状況及び価格見通し(令和8年9月)について
概要
農林水産省は、主産地、卸売会社等への聞き取りに基づき、東京都中央卸売市場に出荷される主要野菜の令和8年9月の生育状況、出荷数量及び価格の見通しを公表した。きゅうりとトマトは9月前半に出荷数量がやや平年を下回り、価格がやや平年を上回る見込み。ばれいしょ、たまねぎ、レタスは9月の価格が平年を下回り、にんじんは9月前半に同様の傾向となる見込み。その他の多くの品目は平年並みで推移すると見込まれている。価格の平年は直近5か年平均である。
要点
- 9月の野菜価格は、品目や時期によって平年比で上昇・低下が分かれる見込み。
- きゅうりとトマトは9月前半に、出荷数量がやや平年を下回り、価格がやや平年を上回る見込み。
- ばれいしょとたまねぎは、出荷数量が平年を上回り、価格が平年を下回る見込み。
- だいこん、はくさい、キャベツなどは、9月の出荷数量と価格が概ね平年並みの見込み。
概要
農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜について、主産地等への聞き取り結果を基に、令和8年9月の生育状況、出荷数量、価格の見通しを公表した。
近年、天候不順による野菜の価格変動が大きくなる中、平成23年から主産地、卸売会社等への聞き取りが行われている。今回の価格見通しは、直近5か年平均を平年として作成された。
影響
この取組は、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的としている。
農林水産省は、野菜の消費拡大を推進する「野菜を食べようプロジェクト」を実施している。野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維等が豊富に含まれ、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材だと説明している。
詳細
2025年基準消費者物価指数は、令和8年7月に総合102.0、食料103.1だった。ただし、本見通しの価格基準は過去5か年平均である。
令和7年9月の入荷シェアは、だいこんが北海道45%・青森44%、にんじんが北海道97%、はくさいが長野96%、キャベツが群馬79%・岩手15%。だいこん、はくさい、キャベツは9月の出荷数量・価格が平年並み。にんじんは前半に出荷数量が平年を上回り価格が下回るが、後半はともに平年並み。
入荷シェアは、ほうれんそうが群馬44%・栃木39%、ねぎが北海道・秋田・青森各21%と茨城9%、ブロッコリーが北海道72%・長野21%、レタスが長野86%・群馬12%。ほうれんそう、ねぎ、ブロッコリーは平年並み。レタスは出荷数量が平年を上回り価格が下回る。
入荷シェアは、きゅうりが福島30%・群馬14%・岩手11%・埼玉10%、なすが群馬41%・茨城23%・栃木22%、トマトが千葉17%・福島16%・北海道16%・群馬13%。きゅうりとトマトは前半に出荷数量がやや平年を下回り価格がやや平年を上回るが、後半は平年並み。なすは9月全体で平年並み。
入荷シェアは、ピーマンが岩手44%・茨城30%・福島10%、ばれいしょが北海道97%、さといもが千葉75%・埼玉17%、たまねぎが北海道90%。ピーマンとさといもは平年並み。ばれいしょとたまねぎは大玉傾向で、出荷数量が平年を上回り価格が下回る。
生育について、北海道産だいこんは8月以降の少雨で細物傾向がみられるが、出荷量への大きな影響は見込まれていない。はくさいは7月から8月上旬の少雨後の降雨で生育が回復し、キャベツも6月の降雨、7月の高温・少雨後に回復傾向。きゅうりは東北産で7月後半から8月の日照不足・朝晩の低温により生育が停滞し、トマトは6月の低温や7月後半から8月の日照不足、一部産地の7月中旬の高温による着果不良が懸念される。なすは8月の台風による一時的な出荷数量の減少が懸念される。