金子大臣会見要旨
概要
金子恭之国土交通大臣は、令和8年熊本地震の被災者支援パッケージと予備費、令和9年度予算概算要求、水道本管の復旧見込みを報告した。熊本地震では、住宅修理、観光割引、公共土木施設・鉄道の復旧などを進め、国土交通省関係の予備費約438億円を計上。「九州ふっこう応援割」には約151億円を充て、10月1日以降の宿泊旅行等を対象に、熊本県・鹿児島県は6割、その他5県は5割を割り引く。令和9年度予算は総額8兆7694億円を要求し、水道本管は8月末の復旧完了を目標に、最大1日78班・約270人で応急復旧を進めた。北陸地方の大雨への対応、西九州新幹線の環境影響評価に向けた準備、被災地観光の促進についても説明した。
要点
- 熊本地震の被災者支援パッケージを取りまとめ、国土交通省関係の予備費を計上した。
- 旅行・宿泊割引支援を「九州ふっこう応援割」として実施する。
- 令和9年度予算概算要求は総額8兆7694億円となった。
- 水道本管は8月末の復旧完了に向け、全国から技術者を派遣して応急復旧を進めた。
概要
2026年8月28日の会見で、金子恭之国土交通大臣は、熊本地震、北陸地方の大雨、次年度予算、西九州新幹線などについて報告と質疑応答を行った。
会見では、災害からの復旧・復興を進める支援策と、災害への備え、経済成長、地域づくりを柱とする予算要求の考え方が示された。
熊本地震への対応では、生活・なりわいの再建、インフラの本格復旧、情報提供、自治体の要請を待たないプッシュ型支援を組み合わせて取り組む方針が示された。
影響
九州ふっこう応援割は、熊本県・鹿児島県で相次いだキャンセルや、被災していない地域を含む九州の宿泊・観光への影響に対応し、観光復興を支援する施策として実施される。
九州自動車道の一般車両通行、九州新幹線の全線運行再開により、被災地全体の復旧復興や地域経済の再生が加速することが期待されている。
詳細
支援パッケージには、住宅の応急修理、旅行・宿泊料金の割引、国直轄施設や河川・上下水道・道路・港湾などの復旧、庁舎復旧、井戸の洗浄・補修、鉄道への財政・技術支援、代替輸送の確保が盛り込まれた。
九州ふっこう応援割は九州地方全域への宿泊旅行等を対象とし、各県が対象期間や予約開始日を弾力的に設定する。
令和9年度予算概算要求では、「国民の安全・安心の確保」「持続的な経済成長の実現」「個性をいかした地域づくりと持続可能で活力ある国づくり」の3本を柱に、国土強靱化、インフラ老朽化対策、海上保安能力、造船、港湾ロジスティクス、持続可能な観光、「交通空白」の解消などを要求する。
水道本管の復旧は、宇城市で8月28日に復旧し、氷川町では早ければ同日中、遅くとも翌日までに完了する見込みとされた。全国から最大1日78班、約270人の水道技術者を派遣し、地上配管も活用した。
北陸地方の大雨では、24時間雨量が300ミリを超え、富山県氷見市で約10戸の断水、県管理河川20河川の浸水、土砂災害11件、高速道路・国道の通行止め、在来線17路線の運転見合わせなどが確認された。国土交通省は、ホットライン、TEC-FORCE、リエゾン、JETT、道路啓開、排水ポンプ車などで対応する。
西九州新幹線の新鳥栖-武雄温泉間では、令和8年度中に環境影響評価手続きの事前調査を完了する方針を確認し、令和9年度からの手続き実施に向けて必要経費を概算要求に計上する。鹿児島本線の宇土-八代間は10月中旬頃の運転再開を目指し、代替バスの確保・増強も進める。