「科学の再興」に関する有識者会議(第1回)議事録
概要
令和7年9月5日、文部科学省の「科学の再興」に関する有識者会議が開かれた。会議では、運営要領と9月・10月の進め方を確認し、第7期科学技術・イノベーション基本計画に向けたCSTIの検討状況を踏まえて、基礎研究力の抜本的強化や「科学の再興」の目指す姿、課題と対応の方向性を議論した。委員からは、研究の多様性、若手・地方大学への支援、研究機関の自律的な投資、産業界との連携、国際ネットワークの強化などが提起された。会議は9月・10月の短期集中で計4回議論し、具体策を提言にまとめる予定とされた。
要点
- 令和7年9月5日に会合を開催した。
- 基礎研究力の抜本的強化を「科学の再興」の中心課題として議論した。
- 9月・10月の2か月間に計4回議論し、提言をまとめる方針を確認した。
- 人材、AI、研究基盤、挑戦的研究、国際化、基盤的経費・大学改革を対応の方向性として整理した。
概要
文部科学省は、第7期科学技術・イノベーション基本計画に向けたCSTIの議論を踏まえ、具体的な対応策を検討するために本会議を設置した。CSTIの基本計画専門調査会は令和7年7月25日の論点整理で「科学の再興」を掲げ、基礎研究力の回復を最重要課題とし、その抜本的強化を示していた。
事務局が示した「再興」の姿は、単に過去の研究環境へ戻ることではなく、今日の時代背景と将来を見通し、新たな知を生み出し続ける人材・資金の好循環と、それを支える環境を確立し、日本の科学力・基礎研究力の国際的優位性を取り戻すことだった。研究力を示す指標の一つとして、Top10%論文数が13位であることも紹介された。
影響
会議の目的は、短期集中の議論で具体的な対応策を提言にまとめ、第7期基本計画を検討するCSTIの議論に貢献することとされた。
詳細
会議は原則公開とし、資料と議事録を文部科学省ホームページで公開する方針を確認した。公平かつ中立な審議に支障を及ぼすおそれがある場合は非公開にできる。大野座長の下、宮園委員を座長代理に選任した。
9月・10月の会合は計4回を予定し、第2回では新興・融合研究への挑戦を促す支援とAI for Science、第3回では個別論点と提言素案、第4回では10月下旬に提言案を扱う進行案が示された。第1回では基本的な認識と論点を議論した。
事務局は、優秀な人材の継続的な輩出、AI for Scienceによる研究の革新、研究開発基盤の刷新・利活用、挑戦的研究への支援、国際プレゼンスの強化、基盤的経費の確保と大学改革を対応の方向性として提示した。委員からは、人材と研究テーマの多様性、若手研究者や地方大学の研究環境、研究時間、国際ネットワークへの参加、産業界との連携、大学・研究機関が自ら判断して投資できる仕組みも論点として挙がった。