小泉防衛大臣による「第13回拡大ASEAN国防相会議」への出席について(概要)
概要
令和8年10月29日、フィリピンのセブで第13回拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)が開かれ、小泉防衛大臣が出席した。地域・国際安全保障課題をめぐる意見交換で、小泉大臣はASEANの一体性・中心性・強靱性を国際公共財と位置づけ、地域安定に向けた「三つのS」を提案。日本の防衛装備移転制限の見直しや年内に予定する安全保障関連三文書の改定にも触れ、専守防衛、法の支配、透明性、主権尊重を維持すると述べた。会議ではフィリピンのリーダーシップのもと「若者・平和・安全保障」共同声明が採択された。
要点
- 小泉防衛大臣は地域安定の前提として「三つのS」を提案した。
- 大臣は、防衛政策の変更を述べる一方、専守防衛や法の支配、透明性、主権尊重を維持すると表明した。
- 会議で「若者・平和・安全保障」共同声明が採択された。
概要
令和8年10月29日、フィリピンのセブで第13回拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)が開催され、日本から小泉防衛大臣が出席した。参加国の国防大臣らは地域および国際安全保障課題について意見を交わした。
小泉大臣は、国際法の下で海と空の自由が保たれ、相違が対話で管理され、各国が自らの進路を決められる地域を日本が目指す姿として示した。その前提をASEANの一体性、中心性、強靱性とした。
影響
議長国フィリピンのリーダーシップのもと、「若者・平和・安全保障」共同声明が採択された。
詳細
大臣は、安定した地域の前提として三つのSを提案した。See Clearlyは自ら状況を把握すること、Sustain Togetherは危機に備える能力を重ねること、Speak Directlyは直接対話することを指す。フィリピンへのレーダー移転を例に挙げ、教育・訓練から維持・整備まで支援すると述べた。2022年のトンガ噴火では海底ケーブルの断絶により状況把握と救援が遅れたと説明し、ASEAN・ダイレクト・コミュニケーションズ・インフラストラクチャー(ADI)の実効的運用を支援する考えを示した。
大臣は、三つのSの実現にはADMMプラスと専門家作業部会(EWG)が要となると述べた。前日の日本・ASEAN防衛担当大臣会合でASEAN主導のEWG強化の重要性を確認し、日本が貢献する決意を表明した。
大臣は、本年春に日本が防衛装備移転の制限を見直したと述べた。国家安全保障戦略など三文書は年内に改定・発表する予定とし、自身が各国に説明する意向を示した。変化するのは日本の防衛・地域貢献能力であり、専守防衛、法の支配、透明性、主権尊重は変わらないと説明した。