ニュージーランド統計局（Stats NZ）が2024年7月28日に発表したバター価格の急上昇について報告したものです。
2025年7月17日時点で過去12カ月間（2025年6月25日まで）のバター価格は前年同期比4.6%上昇し、1キログラムあたり13.04ニュージーランドドル（約1,170円）となりました。この価格は10年前と比較して2.2倍以上の水準に達しています。Stats NZは食品価格が「大幅に上昇している」とコメントしており、この価格上昇は農業市場の広範囲な動向の一部であることを示しています。
業界の対応として、大手乳業企業フォンテラをはじめとする業界リーダーが価格上昇について議論を行っており、市場状況と消費者への潜在的影響に焦点を当てています。一部の政府関係者は、価格上昇が必ずしも問題ではなく、市場の実情を反映したものであるとの見解を示しています。
この価格上昇は、ニュージーランドの乳製品輸出への影響、経済的・農業的課題の反映、乳業業界の長期的競争力への潜在的影響などより広範囲な意味を持っています。
記事は、バター価格上昇を単純な物価上昇として捉えるのではなく、経済の複雑性を浮き彫りにする現象として、多角的な視点で分析する必要があると結論づけています。