8月物価指数概況
韓国企画財政部が9月2日に発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.7%上昇し、7月の2.1%上昇から0.4ポイント鈍化。食料品・エネルギー類を除いたコア物価は1.3%上昇を記録した。
品目別物価動向
農畜水産物: 前年同月比4.8%上昇。農産物価格が下落から上昇に転じ、畜産物・水産物の価格上昇幅が拡大したことが主因。
石油類: 国際原油価格下落の影響により1.2%下落。エネルギー価格の下落が全体物価上昇率抑制に寄与。
加工食品: 4.2%上昇。一部品目の割引イベント縮小等が価格押し上げ要因となった。
政府の今後対応方針
企画財政部は「異常気象や地政学的要因などで不確実性が続く中、政府は体感物価の安定に全力を尽くしていく」と表明。特に国民生活に直結する食料品価格安定を重視し、主要品目の需給状況を綿密に検討、変動要因に迅速対応する方針を発表。
物価安定への政策的示唆
8月物価上昇率の鈍化は一時的な改善を示すものの、農産物価格の上昇転換や地政学的不確実性の継続が物価安定の潜在的リスク要因となっている。政府は食料品を中心とした体感物価管理に重点を置いた政策対応を継続する姿勢を示している。