農畜産業振興機構が8月の注目野菜として、枝豆（えだまめ）の国内外での動向について詳しく報告している。
枝豆は日本発祥の野菜として、近年世界的に注目を集めており、「edamame」として英語でも通用する国際的な食材となっている。北米や欧州を中心に健康志向の高まりから需要が急速に拡大している。
国内生産では、山形県、北海道、新潟県が主要産地となっている。特に山形県の「だだちゃ豆」、新潟県の「えだまめ」は地域ブランドとして高い評価を得ている。作付面積は微増傾向にあり、機械化の進展により生産性の向上が図られている。
品種については、早生から晩生まで多様な品種が開発されており、出荷期間の長期化が進んでいる。また、糖度や食味の向上した新品種の開発も活発に行われている。
加工・流通面では、冷凍枝豆の生産が拡大しており、周年供給が可能となっている。また、個別包装や調理済み商品など、消費者ニーズに対応した商品開発が進んでいる。
輸出については、アジア系住民の多い地域を中心に需要が拡大している。特に、冷凍枝豆の輸出が好調で、日本の農産物輸出の重要品目の一つとなっている。
栄養面では、植物性タンパク質、食物繊維、葉酸などが豊富で、健康食品として国際的に注目されている。今後も国内外での需要拡大が期待される有望な品目として位置づけられている。