国際原子力機関(IAEA)により実施された分析機関間比較(ILC)の報告書の公表
概要
水産庁は、国際原子力機関(IAEA)が2024年に実施した分析機関間比較(ILC)の結果を公表したと発表した。ILCには中国、韓国及びスイスの分析機関も参加した。IAEAは、日本の試料採取手順が代表的な試料を取得するために必要な適切な基準に引き続き従っており、2024年のILC及び過去に得られた正確な結果から、日本の分析機関が高い能力及び信頼性を示していると報告した。これらの結果は定常的なモニタリングとも一致し、1F周辺の海洋環境における放射性核種濃度が引き続き比較的低く安定していることを示している。
要点
- IAEAが2024年実施の分析機関間比較(ILC)の結果報告書を公表した。
- IAEAは、日本の試料採取手順と分析機関の能力・信頼性を評価した。
- 1F周辺の海洋環境の放射性核種濃度は比較的低く安定している。
- ILCには中国、韓国及びスイスの分析機関も参加した。
概要
1.概要では、国際原子力機関(IAEA)が、日本政府の要請に基づき、我が国の海域モニタリングの結果の信頼性、透明性の確保について日本政府を支援するため、2014年から分析機関間比較(ILC:Interlaboratory Comparison)を実施していると説明している。水産庁は、水産物の試料採取等を担当している。
分析機関間比較事業は、東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所(1F)の廃炉について、2013年度にIAEAがとりまとめた報告書に記載された海洋モニタリングに関する助言のフォローアップとして開始されたプロジェクトの一環である。
今回の発表は、この事業の2024年実施結果をまとめたIAEAの報告書の公表を知らせるものであり、中国、韓国及びスイスの分析機関が参加した結果の概要を示している。
影響
IAEAの報告によれば、日本の試料採取手順は、代表的な試料を取得するために必要な適切な基準に引き続き従っている。2024年のILC及び過去に得られた正確な結果から、日本の分析機関は高い能力及び信頼性を示している。
これらの結果は定常的なモニタリングとも一致しており、1F周辺の海洋環境の放射性核種濃度が引き続き比較的低く、安定していることを示している。
詳細
2024年のILCには、IAEAが選出した中国、韓国及びスイスの分析機関も参加した。報告書では、2024年のILC及び過去に得られた正確な結果について、日本の分析機関が高い能力及び信頼性を示していると報告している。
水産庁は、この事業で水産物の試料採取等を担当している。報告書の全文はIAEAのホームページで閲覧でき、IAEAが作成したILCの紹介動画も案内されている。
ALPS処理水の海洋放出に係る日本の海域モニタリング結果を裏付けるためのILCは、2022年(令和4年)から実施されている。2024年(令和6年)採取分の報告書については、別途IAEAから結果が公表される予定である。