IPAとAISI、AIセキュリティ教材と情報誌を一般公開
概要
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)とAIセーフティ・インスティテュート(AISI)は、AIの安全な利活用と導入・運用を支援する「AI利用者のためのセキュリティ豆知識」と「AIセキュリティ短信」を一般公開した。2025年から有識者や業界団体と検討してきた成果で、利用者向け資料は社内研修で使えるプレゼンテーションスライド、開発者・セキュリティ担当者向け資料は最新トレンドや事例を整理した情報誌である。AI利用をめぐるサイバーリスクが「情報セキュリティ10大脅威2026」の組織向け脅威で第3位となる中、両分野に精通した人材がまだ多くない状況で、啓発への一助となることが期待される。
要点
- IPAとAISIがAIセキュリティ資料を一般公開した。
- 利用者向け教材と専門担当者向け情報誌を対象別に提供する。
- AI利用をめぐるサイバーリスクは組織向け脅威の第3位に位置付けられた。
- 資料を継続更新・発行し、安全なAI活用の普及を支える。
概要
IPAとAISIは、AIの安心・安全な利活用を目的に、2025年から有識者や業界団体とAIセキュリティを検討してきた。今回の公開は、その活動成果を利用者や実務担当者へ広げる取り組みである。
生成AIを含む高度なAI技術の実用化が急速に進む一方、AIの悪用や脆弱性を狙う攻撃などの課題が顕在化している。IPAが2026年1月に公開した「情報セキュリティ10大脅威2026」では、AIの利用をめぐるサイバーリスクが組織向け脅威の第3位となった。
AIの利用者と開発者の双方に、セキュリティ対策の強化と普及・啓発が必要になっている。両資料は、それぞれの対象に向けてAIセキュリティの情報を提供する。
主要数値
- 公開日
- 2026年4月2日
- 検討開始年
- 2025年
- 組織向け脅威の順位
- 第3位
- 公開された短信の号数
- 最新号とこれまで作成した3号分
- 短信の今後の発行頻度
- 年間数回をめど
影響
一般利用者は、AI利用時に最低限実施すべきセキュリティ対策を整理した教材を利用できる。社内研修などでそのまま使えるプレゼンテーションスライド形式で提供される。
AIシステム開発者やセキュリティ担当者は、AIセキュリティに関する最新トレンドや事例をまとめた情報に触れられる。これまで限られた対象に不定期配信されていた内容が、より多くの担当者に公開された。
AIとセキュリティの双方に精通した人材がまだ多くない状況に対し、両資料はAIセキュリティに関する普及・啓発の一助となることが期待される。
詳細
「AI利用者のためのセキュリティ豆知識」は、AIやセキュリティの基本を理解したい一般的な利用者を対象とする。AIを利用する際に最低限実施すべきセキュリティ対策を分かりやすく整理し、社内研修などでそのまま使えるプレゼンテーションスライド形式で提供する。
豆知識は、AIの利用ケース拡大やトレンドに合わせて随時更新される予定である。
「AIセキュリティ短信」は、AIシステム開発者とセキュリティ担当者を対象に、AIセキュリティの最新トレンドや事例を紹介する。これまで有識者や業界団体向けに不定期配信されていた内容を、より多くのAI・セキュリティ担当者へ公開した。
短信は最新号に加え、これまで作成した3号分も公開された。今後も年間数回をめどに新刊を発行する予定であり、両資料は継続して発信される。
公開主体は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)とAIセーフティ・インスティテュート(AISI)である。資料は適宜ダウンロードして利用でき、詳細はIPAのウェブページで案内されている。