官民ビジネス対話への参加と政策表明
武藤経済産業大臣は2025年8月21日、第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)の官民ビジネス対話に出席し、石破内閣総理大臣、アンゴラ共和国のジョアン・ロウレンソ大統領(アフリカ連合議長)をはじめとするアフリカビジネス関係者と議論を行った。武藤大臣はTICAD9で300件以上の署名文書が確認・披露されたことに触れつつ、日本とアフリカの関係が新たな局面に入ったとして3つの重点政策を表明した。具体的には、「日本アフリカ産業共創イニシアティブ」や「AI・データサイエンスの人材育成とアフリカの経済成長イニシアティブ」によるビジネス連携・産業共創、「インド洋・アフリカ経済圏イニシアティブ」による第三国との連結性強化、日本貿易保険(NEXI)と国際開発金融機関の連携によるファイナンス支援での官民連携強化を通じて、アフリカとの共創関係構築を推進するとした。
南アフリカ共和国との脱炭素協力と経済関係強化
武藤大臣は南アフリカ共和国のパークス・タウ貿易・産業・競争大臣、コシエント・ラモホパ電力・エネルギー大臣、ブレード・ヌジマンデ科学技術イノベーション大臣の3大臣と会談を実施した。会談では脱炭素協力に関する共同声明の発出を歓迎し、脱炭素分野をはじめとした幅広い分野での二国間経済関係強化について意見交換を行った。南アフリカは日本にとって重要な資源供給国であり、エネルギー転換において戦略的なパートナーシップを構築していく方針が確認された。
コンゴ民主共和国・コートジボワール共和国との投資促進
コンゴ民主共和国のダニエル・ムココ副首相兼国家経済大臣との会談では、鉱物資源が豊富な同国での日本スタートアップによる社会課題解決への取組みを踏まえ、ビジネス環境整備や日本企業投資促進のための投資協定を視野に入れた予備協議について議論した。コートジボワール共和国のロベール・マンベ首相との会談では、西アフリカのビジネス拠点となる同国との貿易・投資関係促進について協議し、貿易・投資支援、ビジネスセクター間協力、産業人材育成支援等を含む共同声明発出を歓迎した。両国との連携により、アフリカにおける日本企業の事業展開機会の拡大と現地経済発展の両立を目指している。