【調査結果概要】 内閣府と財務省は2025年9月11日、法人企業景気予測調査(令和7年7〜9月期調査)の結果を発表した。貴社の景況判断BSIは全産業の大企業で4.7%ポイントとなり、令和7年1〜3月期以来2期ぶりの「上昇」超となった。中堅企業は「上昇」超、中小企業は「下降」超となっている。
【企業景況判断の詳細】 大企業の製造業は3.8%ポイント、非製造業は5.2%ポイントといずれも「上昇」超。寄与度の大きい業種として、製造業では情報通信機械器具製造業(17.8%ポイント)、生産用機械器具製造業(9.9%ポイント)が上昇に寄与した一方、鉄鋼業(▲21.8%ポイント)、非鉄金属製造業(▲11.5%ポイント)が下降要因となった。
【雇用情勢と人手不足】 従業員数判断BSIは全産業の大企業で26.8%ポイントとなり、平成23年9月末以降57期連続の「不足気味」超。人手不足が会社経営に与える影響として、大企業では「業務負担・勤務時間の増加」(63.3%)、「賃上げに伴う人件費の上昇」(42.9%)、「採用コストの増加」(42.2%)が上位を占めた。
【設備投資動向】 令和7年度の設備投資額は前年度比6.8%増加の見込み。製造業は13.9%増、非製造業は3.1%増となっている。設備投資の対象として、大企業では「ソフトウェア」(56.5%)の重要度が最も高く、デジタル化投資が進んでいることが示された。