人事院が実施している公務員のキャリア形成支援施策について解説したものです。
キャリア形成支援の重要性
自律的なキャリア形成支援は、個々の職員のやりがいや主体的に職務に従事する意欲を生み出し、人材育成はもとより組織の活性化や人材確保の観点からも重要な取組として位置づけられています。人事院では、若手職員等を対象とした研修の実施や各府省におけるキャリア形成支援のための取組をサポートする施策を体系的に実施しています。
キャリア支援研修の実施体制
人事院では、20歳台及び30歳台の職員を対象としてキャリア支援研修20、キャリア支援研修30を実施しており、内閣官房内閣人事局と連携して女性職員のキャリア支援研修も実施しています。これらの研修は、職員の年齢層や性別に応じたきめ細かい支援を提供することで、多様な人材のキャリア発達を促進することを目的としています。
キャリアコンサルタント養成研修
各府省におけるキャリア形成支援の取組を担う職員の育成に資するよう、キャリアコンサルタント資格の取得を支援する研修を実施しています。この研修により、組織内でのキャリア支援体制の強化と専門性の向上を図っています。
「公務のためのキャリア形成支援ガイドブック」の策定
キャリア形成支援を進めていくためには、キャリア研修やキャリア面談、人事運用における様々な工夫、職員の成長機会の付与や支援など、総合的・体系的な取組が求められます。人事院では、各府省におけるキャリア形成支援をサポートするため、官民における各種の先進事例等を参考に、総合的・体系的なキャリア形成支援のための取組をまとめたガイドブックを作成しました。
ガイドブックは9章構成となっており、第1章「公務組織におけるキャリア形成支援の必要性」から第9章「取組の評価検証・特集:キャリア形成支援は組織の外にも」まで、キャリア形成支援の全体像から具体的な実施方法、評価手法まで幅広く網羅しています。
記事は、人事院が職員の自律的なキャリア形成を多角的に支援し、組織全体の人材育成と活性化を目指す包括的な取組を展開していることを示しています。