わが国短期金融市場の動向
概要
日本銀行金融市場局は2026年8月、第17回「東京短期金融市場サーベイ」を実施した。調査基準時点は同年7月末で、対象381先から全先が回答した。取引残高は資金調達が前年から減少し、資金運用は増加。機能度については「高い」との回答割合が「低い」を上回り、その差も前年より拡大した。
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要点
- 資金調達残高は前年から減少し、資金運用残高は増加した。
- 市場機能度は「高い」との回答割合が「低い」を上回り、その差は前年より拡大した。
- 日本銀行金融市場局は調査結果を市場動向の把握に活用し、市場参加者との対話を通じて金融市場活性化への取り組みを支援する考えを示した。
概要
日本銀行金融市場局は、わが国短期金融市場の取引動向などを把握するため、2008年以降「東京短期金融市場サーベイ」を実施している。当初は隔年だったが、市場動向をより的確に把握する観点から2013年より毎年実施し、本年8月に第17回調査を行った。調査基準時点は本年7月末。
影響
短期金融市場の機能度は、7月末時点で「高い」との回答割合が「低い」を上回り、前年対比で「高い」超幅が拡大した。
詳細
調査対象は日本銀行のオペレーション対象先と短期金融市場の主要参加者。今回の対象は381先で、回答率は100%だった。結果は市場動向の把握に活用し、「債券市場サーベイ」などと併せ、金融市場の状況や構造変化を包括的かつ多面的に把握する方針である。
資金調達では、残高の大宗を占めるレポ取引が横ばいのもと、日本銀行の貸出増加支援資金供給の残高減少に伴って対日銀取引が減少し、全体は前年比減少となった。
資金運用では、残高の大宗を占めるレポ取引が横ばいのもと、無担保コール取引などが増加し、全体は前年比増加となった。
日本銀行金融市場局は「市場調節に関する意見交換会」や「債券市場参加者会合」などで市場参加者との対話を重ね、金融市場の活性化に向けた関係者の取り組みを支援し、中央銀行の立場から可能な限り貢献する考えを示した。