第21回がん診療提供体制のあり方に関する検討会(議事録)

概要

第21回検討会では、2040年を見据えたがん医療提供体制の構築と第4期がん対策推進基本計画の中間評価を踏まえ、成人、小児、がんゲノム医療の3制度について指定要件の見直し案を議論した。成人では診療実績の報告・公表、手術療法と放射線療法の集約化、がんゲノム医療の提供体制を検討。小児では拠点病院の集約化、都道府県小児がん拠点病院の新設、ドラッグラグ・ドラッグロス対策を提示した。がんゲノム医療では都道府県拠点の整備、連携病院の対象拡大、国際共同治験や人材育成を担う中核拠点の役割を示した。3つの整備指針の方向性はおおむね了承され、各案は座長預かりとして、意見を反映した最終調整後に公表手続へ進むこととなった。

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要点

  • 2040年を見据え、がん医療の均てん化と集約化を整備指針の見直しに反映する方向が示された。
  • 成人、小児、がんゲノム医療の3制度について、指定要件の改定概要案が提示された。
  • 小児がん拠点病院は15か所から10か所程度への集約化が提案された。
  • 3つの整備指針案は座長預かりとなり、最終調整後に公表手続へ進む方針となった。

概要

第21回がん診療提供体制のあり方に関する検討会では、「がん診療連携拠点病院等の指定要件の見直しについて」「小児がん拠点病院等の指定要件の見直しについて」「がんゲノム医療中核拠点病院等の指定要件の見直しについて」を議題とした。検討の軸は、2040年を見据えた持続可能ながん医療提供体制と、第4期がん対策推進基本計画の中間評価であった。

成人では全国どこでも質の高い医療を提供する均てん化を基盤に、医療需要や技術、人材の変化を踏まえた手術療法・放射線療法などの集約化を検討する考え方が示された。小児では、専門診療の集約化と都道府県単位の診療・長期フォローアップ体制を組み合わせる方向が示された。

がんゲノム医療では、都道府県拠点と連携病院の役割を整理し、中核拠点病院が研究開発、人材育成、国際共同治験を担う構想が示された。

影響

3つの整備指針の方向性はおおむね了承された。各案は座長預かりとなり、事務局と座長が意見を反映して最終調整した上で、公表に向けた手続を進めることとなった。

令和11年度の改定に向け、成人の均てん化・集約化、小児がんの提供体制や長期フォローアップ、がんゲノム医療の連携グループ運用などを継続的に把握・分析する方針が示された。

詳細

成人の見直し案では、地域がん診療連携拠点病院について、令和11年度の改定時に手術は年間400件以上、放射線療法は年間200件以上を必須要件とすることを検討する。カバー率による代替を行わず、手術件数、外科医配置、放射線治療装置・患者数・専門医配置などを現況報告書で把握し、診療実績を公表する方向が示された。

地域がん診療連携拠点病院357医療機関のうち237医療機関が、がんゲノム医療中核拠点病院等に該当し、地域がん診療病院は59医療機関中2医療機関ががんゲノム医療連携病院である。令和8年度は指定を望ましい要件とし、令和11年度は必須要件とする案が示された。

小児がんでは、都道府県の推薦を基に原則1か所の都道府県小児がん拠点病院を設け、標準的治療、人材育成、院内がん登録、長期フォローアップの連携を担わせる案が示された。小児がん拠点病院は高度な専門診療、集学的治療、治験参加を担う。

小児がんの罹患数は2040年に1,589人となり、2025年の1,865人から15%減少すると推計された。ドラッグラグ・ドラッグロス対策として、国が国内開発未着手の医薬品の必要性を判断し、企業への開発要請や開発企業の公募を行う枠組みが説明された。

がんゲノム医療では、各都道府県の推薦を基に原則1か所のがんゲノム医療拠点病院を指定し、県内の提供体制確保と地域課題の解決を担わせる案が示された。連携病院は要件を満たす病院から指定可能とし、エキスパートパネル連携グループは都道府県を越えて構成できるとされた。

第4期がん対策推進基本計画の中間評価を踏まえ、セカンドオピニオン、支持療法、がん相談支援センター、アピアランスケア、専門的人材配置、長期フォローアップなどを必要に応じて整備指針へ反映する方向が示された。

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