人工知能(AI)分野を中心とするスタートアップの創業者や投資家、企業パートナーによるグローバルコミュニティー「AIサロン」がシドニーで始動し、2025年8月26日に第1回イベントが開催されました。
AIサロンの概要
AIサロンは、米国カリフォルニア州パロアルトに拠点を置くベンチャーキャピタル「ブリッツスケーリング・ベンチャー」の創業者の構想でスタートしたグローバルコミュニティーです。これまでに世界各国のグループ(チャプター)で40以上のイベントが実施されてきました。
オセアニアでは初めての開催となる今回のイベントは、以下の団体が共催:
- Adamiz(AIやオートメーションでの事業効率向上を目指す)創業者バネッサ・サントス氏
- JETRO(日本貿易振興機構)
- CUBIC INNOV8(サイバーセキュリティー対策やDXソリューション提供)
第1回イベントのピッチセッション
第1回イベントでは3名の起業家・ビジネスリーダーがピッチを実施しました:
1. Arbos Digital
- 登壇者:創業者パトリシア・タナベ氏
- 事業内容:AIを用いた効率的なデジタルマーケティング
2. Simbian
- 登壇者:フランク・ユー氏(アジアパシフィック・日本セールス担当ディレクター)
- 事業内容:AIによる自律的なサイバー攻撃の検知・対応を可能にするセキュリティープラットフォーム開発
3. Laura AI
- 登壇者:創業者コービー・ポール氏
- 事業内容:メンタルヘルスケアを目的としたAIコンパニオン開発
- 反響:メンタルヘルスケアへのAI活用に関する質問が活発に投げかけられた
主催者のビジョンと参加者の反響
主催者のバネッサ・サントス氏は「シドニーを中心とする地域との関わりと、AIサロンの国際ネットワークの両方を通じて、スピーカーやスタートアップにスポットライトが当てられることを楽しみにしている。地域の関心を反映し、コミュニティーが活気づく場となるチャプターを築きたい」と語りました。
参加者からは好意的なフィードバックが多く寄せられ、今後のイベントで積極的に登壇を希望する声も多数ありました。
今後の展開
AIサロンは今後も定期的に開催される予定で、南半球でのAI活用型起業家ネットワークのさらなる広がりが期待されています。シドニーがアジア太平洋地域のAIスタートアップエコシステムの重要な拠点として発展する可能性を示す重要な一歩となりました。