日本銀行大阪支店が2025年7月25日に公表した大阪における女性の働き方と企業等の取り組みに関する調査レポートについて報告している。
大阪地区における女性労働力の活用状況と企業の取り組みについて詳細な分析が行われている。女性の労働参加率は全国平均を上回る水準にあり、特に25-44歳の働き盛り世代での参加率が高くなっている。正規雇用比率も徐々に上昇しており、女性の働き方の質的改善がみられる。
企業の取り組みとしては、育児休業制度の充実、時短勤務制度の導入、在宅勤務やフレックスタイム制度の活用など、ワークライフバランスの向上に向けた制度整備が進んでいる。特に大企業では包括的な支援制度が整備されており、中小企業でも徐々に取り組みが広がっている。
課題としては、管理職への女性登用率がまだ低水準にあることや、出産・育児を機とした離職の問題が挙げられる。また、非正規雇用から正規雇用への転換促進や、スキルアップ支援の充実が必要とされている。
今後の展望として、デジタル化の進展により柔軟な働き方の選択肢が増加し、女性がより活躍しやすい環境が整備されることが期待される。企業にとっても、多様な人材の活用は競争力向上につながる重要な経営課題となっている。