日本銀行は2025年9月10日、「貸出増加を支援するための資金供給の実施結果(2025年9月借り換え)」を公表した。今回の借り換えでは、貸付予定額が1兆693億円、貸付先数は22先となった。
貸付日時点(2025年9月12日)の貸付残高および貸付先数の見込みでは、合計で57兆5,775億円(116先)となっている。内訳は大手行が16兆3,773億円(6先)、地域金融機関等が41兆2,002億円(110先)となっている。
この資金供給は「貸出支援基金の運営として行う貸出増加を支援するための資金供給基本要領」附則2に定める借り換えに基づくもので、新規貸付は既に終了している。系統中央機関の会員である金融機関(日本銀行の当座預金取引の相手方でない先)の利用による系統中央機関への貸付残高は1兆8,114億円となっている。
この制度は金融機関の貸出増加を促進し、実体経済への資金供給を支援することを目的としており、日本銀行による金融緩和政策の重要な構成要素となっている。問い合わせは日本銀行金融市場局市場調節課(03-3277-0055)で対応している。