観光庁が2025年7月25日に公表した主要旅行業者の旅行取扱状況速報（2025年5月分）について報告している。
2025年5月の旅行取扱状況も、対2024年同月比で海外旅行、外国人旅行、国内旅行のすべてが大幅に上回る好調な結果となった。ゴールデンウィーク需要により、特に長期休暇を活用した海外旅行の取扱額が大幅に増加している。
海外旅行については、欧州方面への需要が特に強く、円安の影響はあるものの旅行意欲の高まりにより取扱額が前年を大きく上回った。アジア方面では、韓国、台湾、シンガポールなどが人気で、短期間での海外旅行需要が回復している。
外国人旅行（インバウンド）は、5月の新緑の季節とゴールデンウィーク期間中の日本文化体験需要により、欧米系観光客を中心に大幅な増加を記録した。特に京都、奈良、富士山周辺などの伝統的観光地に加え、地方の隠れた名所への関心も高まっている。
国内旅行では、家族連れでの温泉旅行や自然体験ツアーが好調で、特に北海道や沖縄などの人気観光地への需要が集中した。また、地方への旅行支援策の効果もあり、地域活性化につながる動きがみられる。
旅行業界の回復は順調に進んでおり、雇用の改善や関連産業への波及効果も期待される。今後も持続的な成長に向けた取り組みが重要となる。