観光庁が2025年7月25日に公表した主要旅行業者の旅行取扱状況速報（2025年4月分）について報告している。
2025年4月の旅行取扱状況は、対2024年同月比で海外旅行、外国人旅行、国内旅行のいずれも大幅に上回った。海外旅行については、国際線の運航正常化と査証緩和措置により、アジア方面を中心に需要が急速に回復している。特に韓国、台湾、タイなどの近隣諸国への旅行が好調で、ビジネス・観光両面での往来が活発化している。
外国人旅行については、インバウンド需要の本格的な回復により、取扱額が大幅に増加した。桜の季節と重なったことで、欧米系観光客を中心に日本への関心が高まり、特に関西・関東地方の人気観光地への集客が顕著だった。
国内旅行は、大型連休を控えた4月に予約が集中し、前年同月を大きく上回った。特に、温泉地や自然豊かな地域への旅行需要が高く、家族旅行やグループ旅行の回復が目立っている。
旅行形態別では、パッケージツアーに加えて個人手配旅行も大幅に増加しており、多様化する旅行ニーズに対応した商品開発が進んでいる。今後もワクチン接種の普及や国際的な移動制限の緩和により、旅行需要の更なる回復が期待される。