基準外国為替相場の設定 日本銀行国際局は2025年8月20日、令和7年9月中において適用される基準外国為替相場及び裁定外国為替相場を財務大臣公示として発表した。基準外国為替相場では、アメリカ合衆国通貨1米ドルにつき本邦通貨147円と設定された。この相場は、外為法に基づく各種報告書作成や税務申告等において使用される公的な換算レートとして重要な位置を占めている。
主要通貨の裁定外国為替相場 裁定外国為替相場では、主要通貨の対円レートが以下のとおり設定された。カナダ・ドルは1カナダ・ドルにつき107円、中国元は1元につき21円、スウェーデン・クローネは1クローネにつき15円、スイス・フランは1フランにつき184円、スターリング・ポンドは1ポンドにつき198円、ユーロは1ユーロにつき172円となっている。これらの相場は基準外国為替相場を基に算出されている。
その他通貨の算定方法 その他の通貨については、令和7年7月中の当該通貨のアメリカ合衆国通貨に対する市場実勢を基準外国為替相場をもって裁定した相場が適用される。アメリカ合衆国通貨に対する市場実勢の得られない通貨については、当該通貨の裁定外国為替相場のある通貨に対する市場実勢を当該裁定外国為替相場をもって裁定した相場が使用される。
市場実勢相場の参考データ 参考として、令和7年7月中における各通貨のアメリカ合衆国通貨に対する市場実勢相場が詳細に掲載されている。主要なものでは、オーストラリア・ドルが1ドルにつき0.654米ドル、韓国ウォンが100ウォンにつき0.0725米ドル、シンガポール・ドルが1ドルにつき0.780米ドル、新台湾ドルが100台湾ドルにつき3.41米ドル、タイ・バーツが100バーツにつき3.08米ドル、香港ドルが1ドルにつき0.127米ドルなどが設定されている。これらの詳細な相場情報は、国際取引や外国投資における換算計算の基礎資料として活用される。