報告省令レートの設定根拠 日本銀行は2025年8月20日、令和7年9月分の報告省令レートを公表した。このレートは「外国為替の取引等の報告に関する省令」第35条第2号に基づき財務大臣が定める相場で、アメリカ合衆国通貨以外の通貨とアメリカ合衆国通貨との間の換算に使用される。令和7年9月中において適用される財務大臣公示として正式に設定されている。
主要通貨の換算レート 主要通貨の対米ドル換算レートは以下のとおりである。日本円は147円につき1米ドル、ユーロは1ユーロにつき1.17米ドル、スターリング・ポンドは1ポンドにつき1.35米ドル、スイス・フランは1フランにつき1.25米ドル、カナダ・ドルは1カナダ・ドルにつき0.731米ドルとなっている。また、アジア主要通貨では中国元が1元につき0.140米ドル、韓国ウォンが100ウォンにつき0.0725米ドルで設定されている。
アジア・太平洋地域の通貨 アジア・太平洋地域の主要通貨レートでは、オーストラリア・ドルが1ドルにつき0.654米ドル、ニュージーランド・ドルが1ドルにつき0.600米ドル、シンガポール・ドルが1ドルにつき0.780米ドルとなっている。その他、新台湾ドルは100台湾ドルにつき3.41米ドル、タイ・バーツは100バーツにつき3.08米ドル、インドネシア・ルピアは100ルピアにつき0.00614米ドル、フィリピン・ペソは1ペソにつき0.0176米ドルで設定されている。
新興国・資源国通貨と適用規則 新興国・資源国通貨では、ブラジル・レアルが1レアルにつき0.181米ドル、ロシア・ルーブルが1ルーブルにつき0.0127米ドル、南アフリカ・ラントが1ラントにつき0.0563米ドル、トルコ・リラが1リラにつき0.0248米ドルで設定されている。中東地域では、サウジアラビア・リアルが1リアルにつき0.267米ドル、クウェート・ディナールが1ディナールにつき3.27米ドルとなっている。なお、上記以外の外国通貨については、当該外国通貨のアメリカ合衆国通貨に対する市場実勢(令和7年7月中における実勢相場の平均値)が適用される。