内閣府男女共同参画局が男女間賃金格差について考えるシンポジウムを令和7年7月28日（月）18時00分から20時00分まで、オンライン開催（ZOOMウェビナー）で実施したことについて解説したものです。
基調講演と経済学的意義 明治大学政治経済学部教授の原ひろみ氏が「なぜ、男女間賃金格差に向き合うべきなのか：経済学が示す戦略的意義」と題した基調講演を行いました。また、是枝俊悟氏による先行研究レポートと研究者ヒアリング結果、塚越学氏による男女の賃金差異情報公表に関する企業事例・ヒアリング報告も併せて発表されました。
企業・組織の取組事例 アサヒグループホールディングス株式会社の勝木敦志氏（取締役・代表執行役社長）と一般社団法人全国信用金庫協会の斎藤裕樹氏（人事管理部長）から、具体的な男女間賃金格差是正に向けた取組事例が紹介されました。
中小企業に焦点したパネルディスカッション 「中小企業における男女間賃金格差是正に向けて」をテーマに、株式会社はたらクリエイト代表取締役の井上拓磨氏、気仙沼市長の菅原茂氏、中小企業家同友会全国協議会女性部連絡会代表の橋本久美子氏、株式会社フジワラテクノアート代表取締役副社長の藤原加奈氏が参加し、株式会社Will Lab代表取締役の小安美和氏がファシリテータを務めました。
政府からの制度説明 厚生労働省雇用環境・均等局雇用機会均等課の中込佐和氏（男女間賃金格差分析専門官）から、女性活躍推進法の改正内容と男女間賃金差異分析ツールについて詳細な説明が行われました。
記事は、政府機関から民間企業、中小企業、地方自治体まで幅広い関係者が参加し、理論的背景から実践的取組まで包括的に男女間賃金格差問題に取り組んだシンポジウムの全体像を示しています。