ブラジルの8月の物価、1年ぶりのマイナス、電気料金の一時的引き下げが影響

物価指数の概要

ブラジル地理統計院(IBGE)が9月10日に発表した拡大消費者物価指数(IPCA)によると、8月の上昇率は前月比マイナス0.11%となり、2024年8月以来1年ぶりのマイナスを記録した。1~8月累計では3.15%、直近12カ月の上昇率は5.13%となり、中央銀行が設定する2025年のインフレ目標値(目標値3.0%、上限4.5%)を11カ月連続で上回る状況が続いている。

費目別の動向分析

9項目中5項目がマイナスとなった。主要な下落項目は住居関連が0.90%減(寄与度マイナス0.14ポイント)、飲食料品が0.46%減(寄与度マイナス0.10ポイント)、交通・運輸が0.27%減(寄与度マイナス0.06ポイント)となった。住居関連では電気料金が4.21%と大きく下落し、全体の押し下げ要因となった。

電気料金下落の背景

追加料金の増額にも関わらず下落: 8月には電気代の追加料金が「赤1」から「赤2」(100キロワット時当たり7.88レアル)に引き上げられたが、「イタイプボーナス」の配分により一時的に電気料金が引き下げられた。このボーナスは、イタイプ共同水力発電所におけるブラジル側の電力販売による前年度収益残高を消費者に還元する制度で、2024年の収益に基づくボーナスが8月の電気料金に反映された。

その他の価格変動要因

飲食料品については、トマト、ジャガイモ、タマネギなどの豊作が価格下落の主要因となった。交通・運輸分野では、学校休暇終了に伴う航空券価格の下落と、8月以降に実施されたガソリンへのエタノール混合率30%への引き上げによる燃料価格の部分的下落が影響した。

※ この要約はAIによって自動生成されました。正確性については元記事をご参照ください。

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