主要銀行貸出動向アンケート調査(10月)
概要
日本銀行金融機構局が公表した「主要銀行貸出動向アンケート調査<2026/10月>」は、2026年9月9日から10月13日まで、国内銀行・信用金庫の上位50先を対象に実施された。過去3か月の資金需要は企業向け、地公体等向け、個人向けとも横ばいが中心で、今後3か月も各分野で横ばいとの回答が大勢を占めた。過去3か月の貸出運営スタンスも各規模の企業向けと個人向けでほぼ不変が大半だった。貸出条件では利鞘設定のDIが企業規模を問わずマイナスとなり、格付別の利鞘設定は全区分で横ばいが88%だった。
要点
- 調査対象は50行庫で、貸出残高全体の約8割を占める。
- 過去3か月の資金需要は各分野で横ばいが中心だった。
- 今後3か月の資金需要も各分野で横ばいとの見通しが中心だった。
- 過去3か月の企業向け利鞘設定DIは大・中堅・中小企業向けの各区分で-7%ポイントだった。
概要
日本銀行金融機構局は、主要銀行貸出動向アンケート調査<2026/10月>を公表した。回答期間は2026年9月9日から10月13日まで。
調査は日本銀行と取引のある国内銀行(一部を除く)および信用金庫のうち、貸出残高上位50先の協力を得て実施。対象先の貸出シェアは国内銀行・信用金庫の貸出残高全体の約8割。
詳細
過去3か月の資金需要判断DIは、企業向け-1%ポイント、地公体等向け3%ポイント、個人向け3%ポイント。回答構成では横ばいがそれぞれ86%、94%、88%だった。企業規模別では、大企業向けのDIが5%ポイント、中堅・中小企業向けが各1%ポイント。
今後3か月の資金需要見通しは、企業向けDIが4%ポイント、地公体等向けが0%ポイント、個人向けが1%ポイント。横ばいとの回答はそれぞれ88%、98%、96%だった。
過去3か月の貸出運営スタンスは、ほぼ不変との回答が大企業向け92%、中堅・中小企業向け各96%、個人向け98%。今後3か月も、中堅・中小企業向けは全回答がほぼ不変、個人向けは96%がほぼ不変とした。
過去3か月の貸出条件設定DIは、信用枠が全規模で0、利鞘設定が全規模で-7%ポイントだった。借り手の信用リスク評価と担保設定は、中小企業向けで各-1%ポイント。
過去3か月の格付別利鞘設定は、上位・中位・下位の各格付先で88%が横ばいと回答した。今後3か月の方針でも、各格付先で88%が横ばいとの回答だった。
企業規模の区分は資本金と常用従業員数に基づき、大企業、中小企業、中堅企業に分類する。格付区分は各行の内部格付による判断で、目安として国内長期債格付AAA~BBBを上位、BB~Bを中位、CCC以下を下位とする。