企業物価指数(8月)
概要
日本銀行調査統計局が2026年9月11日に公表した2026年8月速報。国内企業物価指数は前月比▲0.2%、前年比+7.6%。輸出物価指数は契約通貨ベースで前月比+0.6%、円ベースで同▲0.7%、前年比はそれぞれ+17.9%、+11.1%。輸入物価指数は契約通貨ベースで前月比▲1.0%、円ベースで同▲3.0%、前年比はそれぞれ+24.8%、+16.7%となった。指数は2020年平均=100。国内企業物価では電力・都市ガス・水道、農林水産物、石油・石炭製品などが低下要因となり、輸出物価の契約通貨ベースでは金属・同製品など、輸入物価では石油・石炭・天然ガスなどが主な寄与項目となった。次回公表日は10月13日(火)。
要点
- 2026年8月の国内企業物価指数は、前月比で低下しながら前年比では上昇した。
- 輸出物価指数は、契約通貨ベースでは上昇、円ベースでは低下となった。
- 輸入物価指数は、契約通貨ベースと円ベースの双方で前月比低下となった。
- 各指数は2020年平均を100として示され、夏季電力料金調整後の参考系列も掲載されている。
概要
本資料は、日本銀行調査統計局が公表した「企 業 物 価 指 数(2026年8月速報)」である。国内企業物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数について、2026年8月の速報値、前月比、前年同月比を示し、2025年7月から2026年8月までの月次推移も収録している。
指数は2020年平均=100、変化率は%で表示される。輸出物価指数と輸入物価指数では、契約通貨ベースと円ベースを分けて掲載している。国内企業物価指数には、毎年7月から9月に適用される夏季電力割増料金の影響を総平均から除いて算出した「夏季電力料金調整後」の参考系列がある。
資料は、三つの物価指数の総平均に加えて、類別・品目別の寄与度、品目別指数、連鎖方式による国内企業物価指数、為替相場および各指数の時系列を掲載している。
影響
日本銀行ホームページから時系列データをダウンロードする際は、「時系列統計データ検索サイト」を利用するよう案内している。
本件の公表時刻は8時50分とされ、次回の企業物価指数の公表日は10月13日(火)と案内されている。
詳細
国内企業物価指数の総平均は、2026年8月速報で指数136.1、前月比▲0.2%、前年同月比+7.6%だった。夏季電力料金調整後は指数136.0、前月比▲0.1%、前年同月比+7.7%。前月比の主な低下寄与は、電力・都市ガス・水道▲0.14%、農林水産物▲0.12%、石油・石炭製品▲0.12%、スクラップ類▲0.04%で、上昇寄与は非鉄金属+0.10%、飲食料品+0.04%、プラスチック製品+0.04%、金属製品+0.02%などだった。
国内企業物価指数で示された主な低下品目は、都市ガス、事業用電力、精米、豚肉、しらす干し、B重油・C重油、ジェット燃料油、潤滑油、鉄屑、銅・アルミニウム屑である。上昇品目は銅、アルミニウム合金ダイカスト、金地金、冷凍調理食品、菓子パン、水産びん・かん詰、プラスチックフィルム・シートなどである。
輸出物価指数の総平均は、円ベースで指数162.1、前月比▲0.7%、前年同月比+11.1%、契約通貨ベースで前月比+0.6%、前年同月比+17.9%だった。契約通貨ベースの前月比では、金属・同製品が+0.29%、その他産品・製品が+0.23%、電気・電子機器が+0.15%、はん用・生産用・業務用機器が+0.04%寄与し、化学製品は▲0.02%だった。
輸入物価指数の総平均は、円ベースで指数193.7、前月比▲3.0%、前年同月比+16.7%、契約通貨ベースで前月比▲1.0%、前年同月比+24.8%だった。契約通貨ベースの前月比では、石油・石炭・天然ガスが▲1.18%、化学製品が▲0.08%寄与し、電気・電子機器は+0.10%、はん用・生産用・業務用機器は+0.08%、金属・同製品は+0.06%だった。
国内企業物価指数の品目別では、非鉄金属の指数が261.1、前年同月比+43.3%、石油・石炭製品が178.5、前年同月比+14.7%、プラスチック製品が130.5、前年同月比+11.2%だった。電力・都市ガス・水道は指数143.5、前月比▲2.2%、情報通信機器は指数114.1、前月比+0.1%だった。総平均のウエイトは1,000.0である。
輸出物価指数の品目別では、電気・電子機器の円ベース指数が173.4、前年同月比+37.9%、化学製品が166.5、同+15.1%、金属・同製品が230.1、同+26.9%だった。輸入物価指数では、石油・石炭・天然ガスの円ベース指数が297.6、前年同月比+42.2%、金属・同製品が237.8、同+34.4%だった。
参考系列の連鎖方式による国内企業物価指数は、総平均で指数133.3、前月比▲0.2%、前年同月比+6.6%。夏季電力料金調整後は指数133.2、前月比▲0.1%、前年同月比+6.6%だった。ウエイト算定年次は2023年とされている。
時系列では、国内企業物価指数の総平均は2025年8月の126.5から2026年8月の136.1へ、輸出物価指数の総平均・円ベースは2025年8月の137.5から162.1へ、輸入物価指数の総平均・円ベースは155.2から193.7へ変化した。2026年8月の契約通貨ベースの指数は、輸出が124.5、輸入が142.0だった。為替相場のドル/円は158.7で、前月比▲2.4%。注記では、為替相場の符号がマイナスの場合は円高を示し、「r」は訂正値を表す。時系列表には前月比、前年比、3か月前比も掲載されている。