プレス発表 DX推進指標の自己診断結果1,164件を分析したレポートを公開
概要
IPAは、2025年に提出されたDX推進指標の自己診断結果を分析し、2025年版レポートを公開した。対象は提出1,241件から重複や不備等を除いた1,164件。現在値の平均はレベル1以上2未満が最多で、レベル4以上は3%。全企業の現在値平均1.98に対し目標値平均は3.51で、IPAは経営の仕組みとITシステム構築を両輪とした目標策定・行動が必要と結論づけている。
要点
- 2025年の自己診断結果1,164件を分析したレポート。
- レベル4以上の企業は全体の3%で、現在値の平均分布では「レベル1以上2未満」が最多。
- 全企業の成熟度平均は現在値1.98、目標値3.51。
- IPAは、経営の仕組みとITシステム構築を両輪にした目標策定と行動が必要としている。
概要
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2019年から、企業が提出したDX推進指標の自己診断結果を分析し、毎年レポートを公開している。今回の「DX推進指標 自己診断結果 分析レポート(2025年版)」は、日本企業のDXの現状や実態を把握する目的で取りまとめられた。
分析対象期間は2025年1月1日から12月31日まで。期間内の提出結果1,241件から、重複や不備等を除いた1,164件を対象とした。
影響
IPAは、今後も継続的に観測・分析し、適切なDX推進政策の構築につなげるとしている。
詳細
現在値の平均の分布は「レベル1以上2未満」が最も多く、次いで「レベル2以上3未満」。企業数は順に、レベル0以上1未満が209社、1以上2未満が393社、2以上3未満が371社、3以上4未満が153社、4以上が38社である。IPAは、多くの企業のDX推進が「一部での散発的・戦略的実施」にとどまると述べる。
全企業の目標値平均3.51と現在値平均1.98の差は1.53。経営視点指標も現在値1.98、目標値3.51、IT視点指標は現在値1.97、目標値3.50である。
レポートは、中小企業、先行企業(全指標の現在値平均が3以上の企業)、DX認定制度で認定された企業、指標を2年連続で提出した企業の特徴も分析する。IPAは目標達成に向け、「DX のための経営の仕組み」と「その基盤としての IT システムの構築」を両輪として、目標策定とアクションを実行する必要があると結論づけた。レポートはIPAウェブサイトからダウンロードできる。
DX推進指標は「デジタルガバナンス・コード3.0」に基づき2026年2月に改訂され、同年4月から新指標による自己診断の回答受付が始まった。改訂ではデータ活用・連携、デジタル人材の育成・確保、サイバーセキュリティなどを取り入れた。指標は35項目を0から5までの6段階で評価し、レベル0を「未着手」、レベル5をグローバル競争を勝ち抜けるデジタル企業の水準と定義する。