子どもの成長過程を解明するための長期的な縦断調査に資する調査研究 報告書

概要

文部科学省委託調査として、平成13年出生児縦断調査の第22回までの結果を用い、読書習慣、習い事、就職活動、通学・就業状況の変化を分析した。併せて、平成22年出生児縦断調査の第16回調査以降を見据え、回顧的な調査項目の利点、課題、回顧期間、質問内容、実施時期、形式、配分を文献調査と有識者ヒアリングに基づき検討した。

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要点

  • 子供のころの本・小説・絵本などの読書習慣は、成年期の非認知能力と正の関連を示した。
  • スポーツ系の習い事の経験は、成年期の自尊感情、がまん強さ、精神的回復力、精神的健康と正の関連を示した。
  • 就職活動を行った4年制大学在学者では、内々定を得ている割合が70.7%だった。
  • 回顧的項目は有益性がある一方、記憶の不正確さや回答者の負担に留意し、設計を慎重に検討する必要がある。

概要

本報告書は、文部科学省委託による令和6年度「公的統計調査等を活用した教育施策の改善に係る取組」の成果である。平成13年出生児縦断調査の第22回までの結果を基に、教育政策の立案に資する分析と、平成22年出生児縦断調査の第16回調査以降を見据えた回顧的項目の検討を行った。

分析対象は読書習慣、習い事、就職活動、通学・就業状況の変化で、回顧的項目は文献調査と有識者ヒアリングにより検討した。

影響

本調査研究は、教育政策の立案に資する基礎的なデータを得ることと、子供の成長過程や学校での経験を切り口とした分析に関係する。

今後、就職後の継続性や通学も就業もしていない状況からの変化などを分析することが、教育政策の立案に資すると述べている。

詳細

読書分析では、本・小説・絵本などの読書と自尊感情、がまん強さ、精神的回復力、精神的健康との正の関連、雑誌・マンガとの一部の負の関連を確認した。習い事分析では、スポーツ系を中心に非認知能力との正の関連を確認した。就職活動分析では、内々定の有無や企業数と非認知能力の関連を集計した。観察データに基づき、因果関係を直接示すものではない。

回顧的項目について、記憶の不正確さ、主観的バイアス、測定項目の妥当性、回答者の負担を課題として整理した。一方、過去の経験を効率的に把握し、センシティブな経験を振り返れる利点も示した。回顧期間の設定根拠は確認できず、質問内容、時期、形式、配分を検討する必要がある。

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