イベント概要とバイヤー招聘
ジェトロは2025年8月20-21日、東京ビッグサイトで「ジェトロ食品輸出商談会」を開催。第18回アグリフードEXPO東京2025と第27回ジャパン・インターナショナル・シーフードショーの会期に合わせ、15カ国から16名の食品バイヤーを招聘した。
参加国: カナダ、コロンビア、メキシコ、英国、スペイン、フランス、ルーマニア、インド、インドネシア、韓国、タイ、マレーシア、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア
商談実績と成果
商談規模: 日本の食品事業者152社と延べ192件の商談を実施
- 参加企業の約3分の1が過去3年間に国内海外バイヤー商談会未参加企業
- 新規参加企業からは「セールスポイントを理解してもらえた」「見積書作成など次につながる手応え」との評価
商談結果の具体例:
- タイのTodokeru Foods(400以上の飲食店に日本産水産物卸売)
- 営業部長ナッタワット氏:「手巻きすしメニュー人気拡大で水産物ニーズ増加、ホタテ・ノリ・ハマチの安定供給を期待」
産地視察と追加商談
東北地方視察(8月18-19日):
- 7社のバイヤーが水産品・調味料・菓子類企業との商談実施
- 製造工程見学により商品理解深化、具体的サンプル出荷希望案件発生
シーフードショー巡覧(8月22日):
- 水産品関連バイヤーが展示会場での自由商談
- 水産品以外バイヤーは埼玉県内企業(麺類・調味料・菓子類)訪問
輸出支援体制の強化
相談窓口設置:
- 展示会場内に「農林水産物・食品輸出相談窓口」ブース設置
- 輸入規制・輸出手続きに関するアドバイザー助言提供
重層的支援アプローチ:
- 商談機会提供(商談会・産地視察)
- 輸出実務支援(規制情報・手続き助言)
- フォローアップ体制(継続的関係構築支援)
今後の展開
ジェトロの多面的支援により、日本産農林水産物・食品の輸出拡大基盤が強化。特に新規参加企業の海外展開機会創出と、既存取引の深化により、持続的な輸出増加が期待される。