太陽光発電設備の里程標達成
イタリア太陽光発電協会（イタリア・ソラーレ）が2025年8月18日発表したデータによると、国内の電力網に接続された太陽光発電設備が200万基を突破した。累計接続設備数は201万1,056基に達し、設置容量は40ギガワット（GW）を超える歴史的な水準となった。
2025年1-7月の新規導入実績
新規接続設備: 13万2,276基（2025年1月～7月） 新規導入出力容量: 3,354メガワット（MW） 分野別成長: 住宅用、産業用、メガソーラーの全分野で継続的成長を達成 政策効果: エネルギー効率向上を目的とした住宅改修税制控除政策「スーパーボーナス」が奏功
住宅用太陽光発電の急成長
劇的な成長: 住宅の月間接続電力が2020年平均22MWから2024年には140MWに増加（約6.4倍） ピーク実績: 2023年には188MWを達成 政策変更後の状況: 2025年1月～6月は月間平均88MWに減少したが、スーパーボーナス施行前の4倍水準を維持 需要定着: 優遇策の有無に関わらず太陽光発電需要が定着したことを確認
発電実績・再生可能エネルギーのシェア
発電量記録更新: 2025年1月～6月の太陽光発電電力量は22テラワット時（TWh）で前年同期比23.1％増、過去最高を記録 再エネ内シェア: 再生可能エネルギー発電電力量全体の34.5％を占め、水力発電と並ぶ首位級 電力需要カバー率: 電力需要量の42％を再エネが賄うが、前年同期の43.8％から微減 再エネ全体: 64TWhで前年同期比4.4％減
成長鈍化への懸念・政策課題
新規導入減速: 2025年1月～6月の新規接続は出力容量2,809MW（前年同期比16％減）、設備数11万3,465基（33％減） 政策提言: パオロ・ロッコ・ビスコンティーニ会長が規制・官僚主義排除、自家消費・蓄電システム統合支援の加速を要求 スーパーボーナス政策: メローニ政権下で段階的縮小（税額控除率110％から段階的引き下げ、不正行為多発が背景）