食品添加物規制の改正概要 タイ保健省食品・医薬品局（FDA）は8月15日、食品添加物に関する新告示の官報掲載に先立ち、改正内容案をFDAウェブサイトに公表し、事業者に対し規制対応の準備を呼びかけた。この改正は食品業界に大きな影響を与える可能性があり、事前の準備期間が設けられている。
2023年保健省告示第444号の廃止 新告示では、2023年保健省告示第444号「食品添加物の使用基準、条件、方法および比率の規定（第3版）」の添付資料1および添付資料2を廃止する。同告示に基づき食品添加物を使用している食品は、新告示の施行日から2年間の経過措置として引き続き商品を販売できる。この経過措置により、事業者は段階的な移行が可能となっている。
改正内容の詳細と適用範囲 改正内容案において、青字部分は同告示第444号から変更または追加した内容で、赤字で取り消し線の部分は削除した内容となっている。これにより、事業者は具体的にどの部分が変更されたかを明確に把握できる。今回改正されていない食品添加物については、引き続き同告示第444号が適用される。
事業者への影響と対応要請 FDAは事業者に対し、新告示への規制対応の準備を積極的に呼びかけており、改正内容案の詳細をPDFファイルで公開している。英語仮訳も提供されており、外資系企業や輸出業者も対応しやすい環境が整備されている。食品添加物を使用する製造業者、輸入業者、販売業者は、新基準に適合するための製品改良や書類整備を進める必要がある。この改正により、タイの食品安全基準がより厳格化され、消費者保護の強化が図られることになる。