令和4年度 小学校学習指導要領実施状況調査の調査結果

国立教育政策研究所が公表した「令和4年度小学校学習指導要領実施状況調査」の結果が発表されました。この調査は、2020年度から全面実施された小学校学習指導要領の実施状況を把握し、教育現場での課題や成果を明らかにすることを目的としています。調査結果では、新学習指導要領の理念である「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた取り組みが各学校で進められている一方で、指導方法の改善や評価方法の充実などの課題も浮き彫りになっています。特に、プログラミング教育の導入、外国語活動の充実、道徳の教科化、総合的な学習の時間の活用などの新たな内容について、教師の指導力向上や教材・設備の整備が重要な課題となっています。また、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実、ICT機器の効果的活用、学習評価の改善なども継続的な取り組みが必要とされています。今後はこの調査結果を踏まえ、教師研修の充実、指導資料の作成、好事例の普及などを通じて、学習指導要領の趣旨の実現を図っていく予定です。