第5回野口英世アフリカ賞授賞式の開催
2025年8月21日、横浜市のパシフィコ横浜において、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、第5回野口英世アフリカ賞授賞式が開催された。石破内閣総理大臣が式典を主催し、TICAD9に参加したアフリカ各国首脳・閣僚、国際機関代表者等約1,000名が出席した。野口英世アフリカ賞は、アフリカにおける感染症対策を含む医学研究及び医療活動において顕著な功績を挙げた個人を顕彰する国際賞で、2008年の第4回アフリカ開発会議（TICAD IV）を機に創設された。
受賞者と功績内容
医学研究部門ではウガンダ共和国のモーゼス・ジョロガ博士が受賞し、30年以上にわたるHIV/AIDS研究、特に母子感染予防プログラムの開発と実施により、ウガンダにおけるHIV母子感染率を40%から2%未満まで劇的に減少させた功績が評価された。医療活動部門ではガーナ共和国のパトリック・アドゥ博士が受賞し、バースト潰瘍の革新的治療法開発と西アフリカ全域での医療システム構築、1万人以上の医療従事者育成の功績が認められた。各受賞者には賞状、記念品及び1億円が授与され、両博士からはアフリカの医療発展に向けた決意が表明された。