視察の目的と概要
石破総理は2025年8月23日、海上自衛隊横須賀基地において護衛艦「かが」とイギリス空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を視察し、その後記者会見を行った。護衛艦「かが」の視察は、航空自衛隊F-35B戦闘機の運用能力獲得のための改修完了を受けて、固定翼機運用能力の実際の活用方法を確認することが主目的であった。
護衛艦「かが」視察の成果
総理は「乗ってみないと分からない」として、実際に艦上で艦長以下乗員から直接意見を聞き取り、F-35Bの運用能力に関する具体的な知見を得た。この視察により、中谷防衛大臣の下で「かが」を含む運用能力の向上と、インド太平洋地域における抑止力向上への期待を表明した。護衛艦「かが」のF-35B運用能力は、日本の防衛力強化と地域安全保障の要となる重要な能力である。
日英防衛協力の深化
イギリス空母「プリンス・オブ・ウェールズ」の視察については、日英防衛協力がかつてないレベルに達していることを確認した。協力分野は人的交流、共同訓練に加え、宇宙、サイバーなどの新領域、防衛装備・技術協力まで多岐にわたる。英国空母打撃群の横須賀寄港は、英国のインド太平洋地域の平和と安定へのコミットメントを明確に示すものであり、日英安全保障・防衛協力による地域の安定強化を実感したと総理は述べた。
ウクライナ情勢への対応
ウクライナの「安全の保証」に関する国際的議論について、石破総理は日本として引き続き国際社会の議論に参画しつつ、しかるべき取り組みと役割を検討していく方針を示した。諸国間での議論が緒についた段階であることから、停戦と恒久的和平実現のため、法的・能力的制約を踏まえつつ、国際的な流れを見極めながら主体的判断を行うとした。この発言は、日本の平和外交における慎重かつ建設的なアプローチを示している。