アフリカビジネスの概況と課題
横浜で2025年8月に第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が開催される予定で、アフリカとの経済連携に注目が集まっている。アフリカは、人口が増加し、経済成長率が高く見込みのため、消費市場としての魅力が高まっている一方で、課題も多い。
インフレと汚職の深刻化
アフリカには石油・天然ガスや金属類など鉱物資源が豊富な国もあるが、2010年代に資源価格が下落して以来、外貨収入は減少し、アフリカ諸国は過大な借り入れで債務危機に陥っている。新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻による金融政策の増加もあり、政府歳出に、新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻による対応もあり、政府歳入は増えない。汚職率については、2019年の19%から2024年には27.5%まで増加している。2024年にはアフリカ15か国が10%以上のインフレ率に見舞われ、汚職も深刻な問題となっている。
ビジネス環境の改善余地
物価やクーデターが頻発し、国際的な難民や当該国での遭難民の発生している国もあり、詐欺が多いのも要注意だ。現地企業とアポが取れない、取っても時間も開く、といった課題も多い。
ジェトロによる2025年8月12日付けのアフリカビジネス分析レポートとして、TICAD9を前にアフリカ市場への日本企業参入の課題と機会について包括的に解説している。