エマーソン大学が8月29日に発表した2028年大統領選挙に関する世論調査について解説したものです。
民主党候補の支持率動向
ニューサム・カリフォルニア州知事への支持率が6月調査の12%から25%へと大幅に上昇し、民主党候補として首位に立ちました。2位はピート・ブティジェッジ前運輸長官(16%)、3位はカマラ・ハリス前副大統領(11%)となっています。まだ決定していない回答者は16%でした。
支持層の拡大は全人口統計グループで見られ、30歳未満有権者では12ポイント増(6%→18%)、70歳以上有権者では18ポイント増(13%→31%)となりました。また、黒人有権者では14ポイント増(9%→23%)、白人有権者でも14ポイント増(10%→24%)の上昇を記録しています。
共和党候補と直接対決の想定
共和党候補ではJ.D.バンス副大統領が52%で首位を維持し、マルコ・ルビオ国務長官(9%)、ロン・デサンティス・フロリダ州知事(7%)が続いています。ニューサム氏とバンス氏の直接対決を想定した場合、両者とも44%で同率となりました。
トランプ政権の現状評価
現職のトランプ大統領の支持率は45%で6月調査(46%)から1ポイント低下、不支持率は47%で横ばいとなっています。19州への州兵派遣については不支持が48%、支持が44%と意見が分かれる結果でした。
2026年中間選挙への動向
2026年中間選挙での投票意向は民主党・共和党ともに43%で同率となっています。両党とも中間選挙に向けた全国大会の開催を検討しており、現在の連邦議会の僅差状況(上院:共和党53、民主党45、無党派2、下院:共和党219、民主党212、空席4)を背景に激しい戦いが予想されます。
記事は、ニューサム知事への支持急上昇が2028年大統領選挙の構図に大きな変化をもたらしており、中間選挙も含めた今後の政治情勢が注目されると分析しています。