エジプト「オタク」座談会(前編)日本アニメファンの実態に迫る:地域・分析レポート

エジプトでアニメなど日本の文化を発信するインフルエンサー3人への座談会について、エジプトにおける「オタク」の実態と日本アニメファンの現状を報告したものです。

エジプトは人口1億700万人を超え、2050年までに1億6,000万人に上ると予測され、年齢中央値は24歳と主要なアジア新興国と比べても若い人口構成となっています。国内5つの大学に日本語学科が設けられ、国際交流基金カイロ日本文化センターが主催する日本語クラスも受講者が絶えない状況です。座談会に参加した3人のインフルエンサーは、Zeyad Emad氏(24歳)がTikTokで300万人、Facebookで60万6,000人、Instagramで60万人のフォロワーを持ち、Mahitab Ibrahim氏(24歳)がTikTokで20万3,000人、Instagramで13万9,000人、Ahmed Zekri氏(27歳)がTikTokで7万9,400人のフォロワーを有しています。

3人ともアラブ首長国連邦(UAE)ドバイに本社を構えるアラブ向けアニメ専門チャンネル「スペーストゥーン」でアラビア語版のアニメを視聴したのがきっかけでアニメファンになりました。マヒターブ氏は『名探偵コナン』、アフマド氏は『遊☆戯☆王』(古代エジプトの歴史と日本アニメの融合に魅力を感じた)、ジヤード氏は『ドラゴンボール』が最初の作品です。2013年に国際交流基金がカイロで開催したポップカルチャーイベントや、2014年に始まったエジプト発のアニメファン向けイベント「エジコン(EGYCON)」にも参加するようになりました。

現在の視聴習慣について、マヒターブ氏は仕事が忙しい時は週に1~3話、時間があれば1日で1作品を全話視聴し、アフマド氏は休日があれば丸1日でもアニメを見て、ジヤード氏はコスプレイヤーとしてキャラクター研究のため1日1~2時間はアニメを見ています。情報収集はSNSやネット検索、「MyAnimelist」というオンラインコミュニティ、最近では人工知能(AI)のChat GPTに聞くことも活用しており、TikTokやInstagramの質問機能でフォロワーからお勧めを聞くこともあります。

エジプトでは「オタク」という言葉は「アニメファン」を意味する中立的な言葉でネガティブな印象はなく、日本語でのネガティブなニュアンスがあることに驚いたといいます。アニメ以外の日本文化への関心として、日本語学習、日本食(焼きそばなど)、渋谷や富士山などアニメに登場する場所の観光、日本人の謙虚さや時間の正確性などメンタリティへの関心が挙げられています。

記事は、エジプトの若年層を中心に日本のアニメ文化が深く浸透しており、SNSを通じた情報発信により日本への関心がさらに拡大していると結論づけています。 EOF < /dev/null

※ この要約はAIによって自動生成されました。正確性については元記事をご参照ください。