ボリビア大統領選挙、10月に決選投票へ、与党MAS候補は敗退(ボリビア、南米南部共同市場(メルコスール)、中南米)

選挙結果の概要 ボリビア大統領選挙が8月17日に行われ、多民族国家選挙機構(OEP)の開票速報によると、8月18日午前10時時点で開票率95.41%において、野党中道のキリスト教民主党(PDC)のロドリゴ・パス上院議員が得票率32.14%で首位、野党右派の自由と民主主義同盟(LIBRE)のホルヘ・キロガ元大統領が26.81%で続いている。与党左派の社会主義運動党(MAS)のエドワルド・デルカスティージョ前内務相は3.16%にとどまり、約20年続いた左派政権の終焉が濃厚となった。決選投票は10月19日に実施される。

経済政策の論点 両候補は外貨不足、物価上昇、燃料不足で疲弊するボリビア経済の立て直しを最優先公約としている。パス氏は輸出自由化、官民資本による科学技術競争力強化、観光業振興、炭化水素と再生エネルギー開発によるエネルギー供給確保、為替レート単一化のための基金設置、ガソリン価格安定補助金の削減を掲げる。一方で「IMFからの融資は受けない」と明言している。

国際協力・貿易政策 キロガ氏はIMFなど国際機関の協力による為替安定化と、欧米・アジア諸国との関係重視による貿易投資推進を方針とする。天然ガス、鉱業、リチウムなど資源エネルギーの競争力向上を図る。メルコスールについては、域内人材移動にはメリットを認めるものの、対外共通関税率適用には不便さがあると指摘し、ペルー・チリの事例を参考に日中韓、EUとの自由貿易協定(FTA)締結に意欲を示している。

政治情勢の変化 2006年から約20年にわたり左派政権の礎を築いたエボ・モラレス氏は、党内対立によりMAS党を離党し、選挙妨害への懸念があったものの、8月18日にX(旧Twitter)で支持者に白票を呼びかけた後、選挙結果を認めると表明した。ボリビアは2024年7月にメルコスールに正式加盟しており、今後4年以内に国内法規を関税制度などメルコスールの枠組みに適用させ、加盟手続きを完了する必要がある。

※ この要約はAIによって自動生成されました。正確性については元記事をご参照ください。

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