小規模事業者持続化補助金（共同・協業型）第1回公募結果
中小企業庁は2025年8月18日、小規模事業者持続化補助金（共同・協業型）の第1回公募における採択事業者を決定したと発表した。この事業は地域振興等機関が中心的役割を担い、複数の中小企業・小規模事業者の商品やサービスの販路開拓を支援する取組に対して、経費の一部を補助する制度である。
公募・審査の実施状況
第1回公募は令和7年3月31日から開始され、令和7年6月13日に受付を締め切った。その間に全国から合計211件の申請が寄せられた。これらすべての申請について、外部有識者による厳正な審査を実施した結果、93件の事業者を採択することを決定した。採択率は約44.1%となっている。
地域振興等機関の役割
この補助金制度における地域振興等機関は、地域に根付いた企業の販路開拓を支援する機関として位置づけられている。具体的には商工会、商工会議所、中小企業団体中央会、商店街振興組合、その他一定の要件を満たす法人が該当する。これらの機関が中心となって、複数の事業者の販路開拓を効果的に支援する体制を構築することが期待されている。
事業の目的と意義
この補助金制度は、単独では販路開拓が困難な中小企業・小規模事業者が、地域の支援機関を通じて連携し、共同で販路開拓活動を行うことを促進することを目的としている。複数の事業者が協力することで、個別では実現困難な大規模な販路開拓活動や、相互補完的な商品・サービスの組み合わせによる競争力向上を図ることができる。
今後の展開
採択者一覧や問い合わせ先、事業内容の詳細は、小規模事業者持続化補助金（共同・協業型）事務局の専用ホームページで公表される。採択された93件の事業者は、これから具体的な販路開拓活動を開始し、地域経済の活性化と中小企業・小規模事業者の持続的成長に貢献することが期待される。