2024年カナダ新車販売は前年比8.2%増、生産は10%減:地域・分析レポート

ジェトロの最新レポートによると、カナダの2024年の新車販売市場は好調な回復を示した。調査会社デロジエ・オートモーティブ・コンサルタント(DAC)の統計によれば、新車販売台数は前年比8.2%増の185万9,549台を記録した。これは、新型コロナウイルスや半導体不足による供給混乱から脱却し、市場が正常化した結果である。特に第4四半期には、ケベック州の補助金削減前の駆け込み需要により販売が大幅に増加した。

メーカー別では、ゼネラルモーターズ(GM)が前年比11.9%増の29万4,315台で首位を維持し、フォードが16.2%増の27万8,571台で2位、トヨタが5.0%増の23万8,933台で3位を守った。日系6社(トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、スバル、三菱)の合計販売台数は10.8%増の65万6,907台となり、シェアは34.5%から35.3%に微増した。セグメント別では、小型トラック(ピックアップトラック、SUV、クロスオーバーSUV)が10.1%増の161万847台で全体の86.6%を占め、過去最高水準に達した。

一方、生産面では課題が浮き彫りになった。2024年の生産台数は前年比10.0%減の137万4,041台にとどまり、電気自動車(EV)への生産移行や一部メーカーの減産が影響した。トヨタは1.5%増の53万3,584台で首位を維持したが、ホンダが12.3%増の42万550台で2位、ステランティスは37%減の19万2,828台で3位となった。特筆すべきは、非日系メーカーの大幅減産により、トヨタとホンダの日系2社の生産シェアが前年の59.0%から69.4%へ大幅に拡大したことである。北米全体でのカナダの生産シェアは9.7%から8.6%に縮小し、米国とメキシコに対する競争力の低下が懸念される。

ジェトロ・トロント事務所は、カナダ自動車市場は販売面で回復基調にあるものの、生産面では構造転換期にあると分析している。

※ この要約はAIによって自動生成されました。正確性については元記事をご参照ください。