「多様な日本」をエジプトに発信 国際交流基金30年間の取り組み

JETROが国際交流基金カイロ日本文化センター所長の橋本歩氏にインタビューし、同センター開所30周年記念事業と日本文化普及の取組について解説したものです。

開所30周年記念「ジャパン・デー」の成功 2025年7月10日にカイロとアレクサンドリアで開催された「ジャパン・デー」では、習字、折り紙のワークショップ、浴衣着付け、琴、生け花、かるた、茶道のデモンストレーションを実施しました。当初300~400人の来場を見込んでいましたが、インスタグラム・フェイスブックでの告知のみにも関わらず、実際には1,500人を超える来場者があり、予想を大幅に上回る反響を示しました。

中東・アフリカ最多の日本語学習者基盤 エジプトの日本語学習者は約3,500人で中東・アフリカ地域最多を誇り、その約半数は日本・エジプト科学技術大学(E-JUST)の学生です。国際交流基金の日本語講座は年間でカイロとアレクサンドリア合わせて500人を超える受講者を抱え、2025年1月からはオンラインコースも開講してエジプト全国のニーズに対応しています。中級コース修了者はB1レベルに達し、身近な話題でのコミュニケーションが可能になります。

ポップカルチャーと伝統文化の両輪展開 エジプト最大のコスプレイベント「エジコン(EGYCON)」を毎年サポートし、1日4,000人程度の集客があります。2025年2月の日本映画上映祭では「すずめの戸締まり」を300人定員の会場でほぼ満席で2回上映しました。JFF Theaterオンライン上映プラットフォームでは若年層を中心にコメディーやラブコメが人気を博しています。

「多様な日本」発信戦略 2026年4月には伝統的な日本人形からフィギュアまで幅広く展示する「人形」展示を予定し、2025年10月にはTICAD9記念のアニメソングコンサート、2026年2月の日本映画上映祭ではラインナップ拡大を計画しています。

記事は、エジプトにおける日本文化の浸透が、伝統文化からポップカルチャーまで「多様な日本」を包括的に発信する戦略により30年間で着実な成果を上げていることを実証しています。

※ この要約はAIによって自動生成されました。正確性については元記事をご参照ください。

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