緊急首脳会議の開催背景
アラブ・イスラム諸国の緊急首脳会議が9月15日、カタールの首都ドーハで開催された。この会議は9月9日のイスラエルによるハマス幹部を狙ったドーハへの空爆を受けて緊急開催されたもので、アラブ連盟やイスラム協力機構(OIC)各国の首脳が参加した。
会議の決議内容
同会議では、今回のカタールにおけるイスラエルの攻撃を非難し、カタールとの連携と同国への支持を表明した。各国首脳は地域の安全保障に対する懸念を共有し、連帯した対応の必要性を確認した。
湾岸協力会議(GCC)の防衛協定締結
16日付のアルジャジーラの報道によると、会議では湾岸協力会議(GCC)加盟国のバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)が加盟国間の安全保障上の懸念に対処するため、防衛協定を結んだ。
軍事協力の強化
GCC加盟国の軍事機関の間で、同地域で抑止力となる体制の構築に向けた協議が進行中であることが明らかになった。統合軍事司令部による会合がドーハで開催される予定であると、カタール外務省が発表している。この軍事協力強化は、地域の不安定化に対する具体的な対応策として位置づけられている。