ASEANカナダFTA、年内妥結を見送り

交渉会合の結果発表

タイ商務省貿易交渉局(DFT)は9月12日、バンコクで9月1~5日に開催した第15回ASEANカナダFTA(ACAFTA)の交渉会合の結果を公表した。交渉会合では19分野の作業部会が設置され、これまでの成果を評価し今後の方針を決定した。

妥結分野と進捗状況

これまでの成果として、ルール分野の6章について交渉妥結が確認された。妥結した分野は以下の通り:

  • 自然人の移動
  • FTA(自由貿易協定)履行管理
  • 中小企業
  • 競争政策
  • 通関手続き・貿易円滑化
  • 規制整備のベストプラクティス

市場アクセス分野の課題

物品・サービス貿易や投資といった市場アクセス分野については、双方のオファーを交換したものの、交渉の遅れが報告されている。これらの分野は経済的影響が大きく、より慎重な調整が必要とされている。

交渉期限の延長決定

ASEANとカナダ双方は当初、2025年の交渉妥結を目指していたが、交渉期限を1年延長し、2026年までとすることで今回合意した。この延長案は、9月下旬にマレーシア・クアラルンプールで開催予定のASEANカナダ閣僚会合で承認される予定である。

FTAの意義と今後の方針

ACAFTAは、ASEANにとって北米との初のFTAとして、両地域の貿易・投資拡大に寄与することが期待されている。ASEANとカナダは交渉を早期に妥結させるため、対面とオンラインの両形式で可能な限り多くの会合を開催する方針を示している。

※ この要約はAIによって自動生成されました。正確性については元記事をご参照ください。

関連記事