ジェトロ調査部国際経済課が2025年9月から11月までの世界の主要政治・経済イベントの日程について解説したものです。
9月の主要イベント
9月は国際経済協力に関する重要会合が集中しています。APEC中小企業担当相会合が9月1～5日に韓国済州で開催され、9月17～18日にはWTOパブリックフォーラムが実施されます。特に注目されるのは9月23～29日の第80回国連総会一般討論（米国ニューヨーク）で、世界各国首脳による政策表明が行われます。さらに9月25日にはG20外相会合、9月29日にはG20デジタル経済相会合がそれぞれ開催される予定です。
10月の重要会議
10月は金融・経済政策に関する最重要イベントが相次ぎます。10月13～19日にはIMF・世界銀行年次総会が米国ワシントンで開催され、世界経済の方向性を決める議論が行われます。G20関連では10月10～11日に貿易・投資相会合（南アフリカ東ケープ）、10月15～16日に財務相・中央銀行総裁会議（米国ワシントン）が予定されており、国際経済政策の調整が図られます。APEC関連では10月21～22日の財務大臣会合（韓国仁川）に続き、10月26日～11月1日に閣僚会議・首脳会議（韓国慶州）が開催されます。
11月の注目イベント
11月の最大の焦点は11月10～21日のCOP30（ブラジル・リオデジャネイロ）で、気候変動対策に関する国際合意の進展が期待されます。そして11月22～23日には南アフリカのヨハネスブルクでG20サミットが開催され、世界経済の課題解決に向けた首脳レベルでの重要な議論が行われます。
記事は、これらの国際会議が貿易、投資、気候変動、デジタル経済など多岐にわたる分野で重要な政策決定や合意形成の場となることを示しています。