2025年8月19日11時5分(現地時間)から約100分間にわたり、中谷防衛大臣とギュレル・トルコ国防大臣による日トルコ防衛相会談が実施されたことについて報告したものです。
会談の意義と成果
今回の会談は、日本の防衛大臣として初めてトルコを訪問して実施されたものであり、両国間の防衛協力において重要な節目となりました。中谷大臣からは「長く友好関係にあるトルコを日本の防衛大臣として初めて訪問し、日トルコ防衛相会談が実施できることを嬉しく思う」との発言があり、ギュレル大臣からも「初めて日本の防衛大臣を迎えることができて光栄である」との歓迎の意が表されました。
防衛協力の拡充合意
両大臣は、2012年に署名した防衛協力・交流に関する意図表明文書に基づいて実施されてきた、ハイレベル交流、部隊間交流、教育分野での交流など、これまでの防衛当局間協力の進展を歓迎しました。その上で、今回の防衛相会談を契機として、両国間の防衛協力を更に拡充させることで一致し、具体的な協力分野について協議するため、防衛実務者間の協議を開催することについて合意しました。
防衛装備・技術協力の可能性
潜在的な協力分野として、両国間における防衛装備・技術協力の可能性について意見交換が行われました。この分野では、装備当局間で日トルコ防衛産業間の交流の実現に向けて、議論を開始することで両大臣が一致しており、今後の具体的な進展が期待されます。
地域の平和と安定への連携
両大臣は、両国を取り巻く安全保障環境等について意見交換を行い、国際社会における重要な諸課題について、両国が果たす役割の重要性を確認しました。さらに、地域の平和と安定のため連携することを確認し、国際的な安全保障課題に対する協力体制の強化が図られることとなりました。
記事は、今回の会談により日トルコ間の防衛協力が新たな段階に入り、実務者レベルでの具体的な協議開始と防衛産業間交流の推進で合意したことを報告しています。