コロンビアの貿易投資年報 2025年版

概要

2025年のコロンビアは実質GDP成長率2.6%で、前年の1.5%を上回った。国際収支ベースの貿易収支は過去最大の163億7,700万ドルの赤字となり、対内直接投資額は前年比16.2%減の114億6,900万ドルだった。日本との取引では輸出・輸入がともに増加し、コロンビア全体の貿易赤字拡大が記された。年報はマクロ経済、貿易、直接投資、対日関係を統計と投資案件で整理する。

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要点

  • 2025年の実質GDP成長率は2.6%だった。
  • 国際収支ベースの貿易収支は163億7,700万ドルの赤字で、記録が確認できる中で過去最大となった。
  • 対内直接投資額は前年比16.2%減の114億6,900万ドルだった。
  • 対日輸出入はともに増加した。

概要

「マクロ経済」では、GDPの76%を占める民間最終消費支出が3.6%成長した一方、建設投資の減少で国内総固定資本形成の伸びは1.3%にとどまった。消費者物価上昇率は中銀目標の年率3%を上回る4.82~5.51%で推移。中銀は食料品などの価格、旺盛な消費、人件費上昇圧力、一部供給制約を要因に挙げた。中銀の2026年成長率予測は2.6%。政策金利は2025年5月に9.5%から9.25%へ引き下げられ、2026年4月には11.25%に上昇した。

「貿易」では、2025年の通関ベース輸出は1.3%増の502億ドル、輸入は10.0%増の705億200万ドルだった。貿易赤字幅は前年から55億7,000万ドル拡大。輸出では鉱物性燃料・非鉄金属などが17.9%減、農林水産・食品・飲料は33.2%増。コーヒー、茶、カカオ、香辛料は65.7%増だった。輸入では工業品が11.7%増、自動車は37.1%増。輸出先は米国、輸入元は中国が最大だった。

「対内・対外直接投資」では、対内投資の最大業種は金融で、対外投資では金融が全体の40.3%を占めた。年報は鉱業投資の急減について、採掘活動抑制政策や税制面の不利が一因と考えられると述べる。「対日関係」では対日取引と日本企業の進出事例を扱う。

影響

石油・石炭輸出額の減少などを背景に、コロンビアの貿易赤字は前年から拡大し、過去最大となった。

対日輸出は9.2%増の5億5,509万ドル、輸入は15.8%増の16億8,254万ドルで、2024年と比べて対日貿易赤字が拡大した。

詳細

対内直接投資は前年比16.2%減の114億6,900万ドル。金融が36億1,300万ドルで最大、石油は24億9,800万ドル、製造業は16億9,700万ドル、鉱業(石炭含む)は86.0%減の1億5,900万ドルだった。国・地域別では米国が37.3%減の33億7,500万ドルで最大、スペインは24億3,000万ドル。日本からは2億3,800万ドルで約5.3倍となった。対外直接投資は7.8%減の41億5,900万ドル。金融が16億7,600万ドル、製造業が9億8,700万ドルで、最大の投資先パナマは59.8%増の16億1,900万ドル、全体の38.9%を占めた。

対内案件ではメルカドリブレが4億7,000万ドルを投じ、ボゴタに3,000平方メートルの新オフィスを開設。ウィンダムはコーヒー生産地域で6年間、2億5,000万ドル以上のリゾート開発を発表した。パルケ・アラウコのボゴタ、メデジンの計画は計5,700万ドルと推定され、クラロは通信網拡張に4,200万ドルを投じる計画を示した。対外案件ではエコペトロールが米国テキサス州の開発計画に8億8,000万ドル超を投資し、グルポ・トリニティはフアン・バルデスのスペイン展開に4,700万ドルを投資すると公表した。

対日輸出ではコーヒー、茶、スパイスが67.5%増の2億9,699万ドルで、構成比53.5%を占めた。鉱物性燃料は49.3%減の9,204万ドル。対日輸入では自動車・同部品が23.4%増の6億7,029万ドル、鋳鉄・鉄鋼が21.8%増の3億6,090万ドルだった。日本企業の進出例として、丸山製作所が1月に現地販売法人を設立した。

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