国立環境研究所 - レポート

法の支配に基づく新たな気候変動対策時代の幕開け —国際司法裁判所の勧告的意見を読み解く

国立環境研究所社会システム領域の久保田泉主幹研究員による、2025年7月23日に国際司法裁判所(ICJ)が公表した気候変動に関する国家義務についての勧告的意見の解説コラム。この勧告的意見はICJが「国際法上、国家には気候変動対策をとる義務がある」とし、その義務を怠った国には法的責任が生じるとした極めて重要な見解である。バヌアツ主導で132カ国が共同提案し、96カ国と11の国際機関が参加した史上最大...

学際的研究が示す日本から台湾への天然記念物オカヤドカリ密輸出の可能性

国立環境研究所は2025年7月31日、国の天然記念物に指定されているムラサキオカヤドカリについて、日本から台湾への密輸出の可能性を示す学際的研究結果を発表した。台湾における需要と市場価値の高まりに対して法的規制が不十分であることが密輸出を引き起こしている可能性が示された。...