森林総合研究所 - 経済レポート

オーストリアにおいて個人の森林所有者が活発に林業を行っている要因を明らかにした

オーストリアの個人森林所有者が活発に林業経営を行える要因を、日本の熊本県阿蘇地域との詳細な比較調査により解明した研究である。両地域の構造的差異は顕著で、オーストリアの森林所有規模は平均20.6ヘクタールと阿蘇地域の8.9ヘクタールの2.3倍に達し、所有地の分散度も2.8箇所と阿蘇の5.8箇所より大幅に集約されている。さらに重要な点として、所有者の平均年齢が49歳と阿蘇の70歳より21年若く、次世代...