武藤経済産業大臣が2025年8月29日、訪日中のインドのモディ首相と石破内閣総理大臣による首脳会談に出席し、日印間で4つの重要な協力覚書等を締結したことについて詳細に報告したものです。
日印首脳会談の成果
経済安全保障の強化: 日印経済安全保障イニシアティブの立ち上げで合意し、重要物資のサプライチェーン強靭化等をはじめとする経済分野での連携強化を確認しました。また、相互補完的な人材の育成・交流・還流促進を目的とした「日印人材交流イニシアティブ」を発表しました。
「日印デジタル・パートナーシップ2.0」の締結
協力分野の拡大: 2018年の初回協力覚書から発展させ、新たに半導体、AI、デジタル公共インフラを重要項目として位置づけました。これまでのデジタル企業連携、デジタル人材、スタートアップ連携に加えて協力範囲を大幅に拡大しています。
主要な協力内容:
- 半導体エコシステム: 両国の半導体研究開発機関の連携強化、投資促進、サプライチェーン強靱化
- AI分野: GPAI、広島AIプロセス・フレンズグループ等での協力、信頼できるAIエコシステムの実現
- デジタル人材: 半導体分野のグローバルレベル人材育成、インターンシップ・プログラム開催
- デジタル公共インフラ: 金融、農業、交通等主要分野でのDPIソリューション実装探求
エネルギー分野での協力強化
第11回日印エネルギー対話: 電力・省エネ、新・再エネ、石油・天然ガス、石炭の4分野での協力成果を確認し、共同声明を発出しました。
クリーン水素・アンモニア協力: インド新・再生可能エネルギー省との間で、今後のクリーン水素・アンモニア分野における協力推進を目的とした共同意向声明を締結しました。
鉱物資源分野での協力
鉱物資源協力覚書: インド鉱山省との間で鉱物資源分野における協力覚書を締結し、両国間のビジネス機会拡大のため、政策情報交換や共同案件組成を含む協力関係強化を目指すことになりました。
戦略的意義
この包括的な協力枠組みにより、日本はインドを「デジタル分野における戦略的パートナー」として位置づけ、両国の相互補完的な強みを活かした経済関係の発展を図っています。特に、半導体やAI分野での協力は、両国の技術力向上と国際競争力強化に寄与することが期待されています。
記事は、武藤経済産業大臣の首脳会談出席により、日印間でデジタル、エネルギー、鉱物資源の各分野における戦略的パートナーシップが大幅に強化され、両国の経済安全保障と技術革新の基盤が確立されたことを示しています。