ジェトロが「日印経済フォーラム」を共催、日印両首脳が協力関係を再確認

日印経済フォーラムの開催概要

ジェトロは2025年8月29日、経済産業省などとともに東京都内で「日印経済フォーラム」を開催した。石破茂首相やインドのナレンドラ・モディ首相ほか、日印両国の経済界などから約700人が参加した。

覚書締結の成果: 本フォーラムにあわせて、日印企業・業界団体などの間で170件の覚書(MoU)締結が行われ、具体的な協力関係の強化が図られた。

石破首相の政策方針

石破首相は両国の友好関係を強調し、「日本とインドが、自由、民主主義、法の支配という普遍的価値観を共有する戦略的パートナーであり、長年にわたり信頼を育んできた」と述べた。

経済関係の現状認識: 「日本の技術とインドの優秀な人材・巨大な市場が補完し合うかたちで、経済関係を飛躍的に拡大させている」と評価した。

今後の発展の3つのカギ:

  1. 人的交流の促進
  2. 技術と市場の融合
  3. 半導体をはじめとする重要技術分野における協力

モディ首相の協力提案

モディ首相は「インドの発展において、日本は常に重要なパートナーである」と位置づけ、以下5つの分野での協力を提案した:

  1. 製造業
  2. テクノロジーとイノベーション
  3. グリーンエネルギーへの転換
  4. ムンバイ~アーメダバード間高速鉄道などの次世代インフラ
  5. スキル開発と人的交流

戦略的パートナーシップ: 「日印間のパートナーシップは戦略的で、経済的論理に基づき共通の利益を共有している」と強調し、インドが日本企業のグローバルサウスでの事業展開に向けた「跳躍台」となると表明した。

3つのパネルディスカッション

第1セッション「日印次世代経済のための高度人材分野等での交流」:

  • 高砂電気工業社長・平谷治之氏
  • メルカリ執行役員インド副社長・梅澤亮氏
  • ファインディ代表取締役社長・山田裕一朗氏 が登壇し、インド人材の活躍状況や採用ポイントを解説

第2セッション「半導体、宇宙・航空産業などの最先端分野における日印協力」:

  • アストロスケール代表取締役社長・加藤英毅氏
  • 富士通執行役員副社長・ヴィヴェック・マハジャン氏
  • 経済産業省製造産業局宇宙産業課長・高濱航氏 が各社事業や政府取り組みを説明

第3セッション「日印科学技術の連携によるインド市場・世界市場へのアプローチ」:

  • 三井物産執行役員インド総代表・榎本善之氏
  • スズキ常務役員兼インド事業本部長・鈴木浩一氏
  • エア・ウォーター グリーンイノベーション開発センター長・田中真子氏 が脱炭素関連事業を紹介

※ この要約はAIによって自動生成されました。正確性については元記事をご参照ください。

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